父が亡くなった後に感じた「強烈な後悔」。余命わずかと分かっていたらもっと/キッチン夫婦

こんにちは。ブログ『キッチン夫婦』を運営しているべにゆうです。

【前回】「今までたくさんありがとう」父の命が尽きるまでの日々。最後の力を振り絞って「伝えようとしたこと」は

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昨年の9月に77歳で亡くなった父。

小さいながらも会社を経営していたこともあり、葬儀ではたくさんの花に囲まれ、お付き合いがあったたくさんの人達が来てくれた。

皆、口々に「本当にお世話になったんです」「いい人生だったと思う」と言って下さり、父の人生のそんな一部に私たち家族は誇らしい気持ちを抱いた。

特に母が納得したような表情で、「昔の顔なじみの人達も来てくれたし、お父さん良かったさ」と言っていたのは印象深く残っている。

けれど「いい人生を過ごせたねお父さん」とは思っていても、時間の経過と共に悲しみだったり喪失感だったり、いろんな感情が湧き上がって来る。

「もういないのかぁ」と父が大好きだった自宅の庭を見て立ち止まり、「この庭、もう少し長く見ていて欲しかったな」としょっちゅう思っている。

そんな中、"痛恨の極み"とはこのことかと強烈に感じたことがある。

人生の中で初めてはっきりそう思った。

それは"父を退院させるタイミング"のこと。

転院先で1カ月を過ぎた頃、「落ち着いた状態が続いているのでいつでも退院できます」と言われてから施設入居予定日までをもっと短くできていたら...。

退院後は施設ではなく自宅介護を選んでいたら...。

施設を選んだのはもう数カ月の余命はあると考えていたからだし、自宅で過ごしたとしても父の寿命は延びなかったと思うけれど、私の気持ちはなかなか整理しきれない。

もし自宅介護を選んでいたら、施設や病院との契約や調整をそこまで待たずに退院できたはず。

話ができる状態のうちに、ほんの数日だけでも自宅で過ごさせてあげたらどうだったのかなと思う。

父は誰かに会いたいとは特に言っていなかった。

でも私がこだわらなければ、もしかしたら「父が会いたいお友達に会ってもらう」「15年ほどの相棒である愛犬のクリちゃんにもう1度会う」を実現できたかもしれないのに...。

それこそが「父の人生の最後に」と、私が目標としていたことだったから。

私は一体何をしてたんだ!?

やっぱり私は馬鹿なのか?

強烈な感情が湧いた。

もちろんこれには後悔が混ざっているのだろう。

誰も私を責めるようなことを言わないし責められたくもないけれど、自分としては何か間違えたかもしれないと思ってしまう。

退院予定の前日、容態が急変して病院に呼ばれた時、「一度自宅に連れて帰りたいんですが」と要望したが、「この状態では病院しか無理です」と言われショックだった。

この時「お父さんごめんね」と謝った。

父には聞こえたかどうかはわからない。

そして、「施設じゃなく家に帰りたい」ってお父さん自身が言ってくれれば良かったのにと心の中で思った。

命の期限がそこまで短いと知っていたら、迷いなく自宅介護を選んだのに...とも考えてしまうが、担当医にもわからなかったのだから仕方がないと自分には言い聞かせている。

夫も「べにゆうさんは一生懸命お父さんのためを考えて尽くしたと思うよ」と言ってくれる。

それでも「話ができるようになった時に家に連れて来れなくてごめんね」という思いがずっしりとあり、ずっと消えない。

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長芋とアボカドのポテトサラダ

父が亡くなった後に感じた「強烈な後悔」。余命わずかと分かっていたらもっと/キッチン夫婦 長芋とアボカドのサラダ.jpg

材料

アボカド...1/2個

長芋...150g

玉ねぎ...1/4個

レタス...2枚

a:牛乳...小さじ1

a:塩、こしょう...各少々

a:マヨネーズ...大さじ1.5

a:粒マスタード...小さじ2

作り方

1)長芋は皮をむいてブツ切りにする。耐熱容器に入れてラップをかけ、電子レンジ600wで5分程度加熱した後、熱いうちにつぶしaを加えて混ぜる。

2)アボカドはひと口大に切る。玉ねぎは薄切りにし、塩ひとつまみをふって揉む。流水でさっと洗い水けをしっかり絞る。

3)1に2を加えるが、アボカドは形が残るくらいに軽くつぶしながら混ぜる。レタスをお皿にしいて盛り付ける。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
記事に使用している画像はイメージです。
 

キッチン夫婦・べにゆう

夫と2人で始めたブログの名前が「キッチン夫婦」です。料理や食べ物、食卓やキッチン関係のことを夫婦で話をして、そのことをブログに書いていけたらいいね、ということで始めたブログだからです。妻の私が記事を書いていますが、夫は記事にするアイディアを考えたりイラストを担当。その夫、私と結婚前の8年間ほど、シングルファザーで息子を育てていました。そして今年息子が就職で家を離れた。夫はさぞかし「息子ロス」になってしまうのではないかと心配されましたが、無事に乗り越えてきているように見える。その様子を見守りながら、コロナ禍のさなか夫が立ち上げた新規事業を手伝うべく、様々な発見と困惑に直面しながら日々奮闘中です。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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