夫が脱サラして始めた居酒屋を夫婦二人三脚で営んできました。
ところが、夫と常連客だった女との浮気が発覚。そして離婚...。
現在の私は一人暮らし。近くに住む孫たちと楽しい日々を過ごしております。
▶前回｜60歳からの職探しは超大変！ やっと見つけた就職先もコロナの影響で解雇され...
女将を辞めて旦那と別居してから1年と少し。
離婚してから1カ月。
今は一人暮らしをおおいに満喫している私です。
一人になって良かったなぁと思うのは、非常に体調が良いこと。
まぁこれも歳ですからいつまで続くかはわかりませんけど、何よりも精神的な問題で身体の調子が良いのだと思います。
若い時に比べるとだいぶメンタルが強くなったと思いますが、未だに人との関わりが苦手なのは変わらずです。
1つ前の職場は流行り病のせいで離職する羽目になりましたが、人が多かったせいか特に深く関わることもなく、嫌な思いはほとんどしなかったです。
その前の飲食店は経営者と反りが合わなかったのですぐ辞めちゃいましたけどね。
さて、流行り病のせいで退職を余儀なくされた私は、新しい仕事を探し始めました。
数件の面接を経てようやく飲食店での採用が決まりました。
今度の店は定年関係なく雇って頂けるようなので頑張るのみです。
そんな時にまだ在職中だった以前の飲食店から連絡がありました。
「契約終了手続きをして下さい」と言われるのだろうなと思いながらスマホを手に取ると、「オキガネさん、このまま続けて貰って良いですか？」と言われました。
突然の申し出に内心ドキドキしながら迷い、それから出た言葉が
「すみません！新しい仕事決まったんですぅ！」
前の飲食店でオーナーとの人間関係に疲れて辞めて、次に見つけて入ったそこは誰もが知ってる超大手の会社内にある飲食店でした。
仕事は大変だったけど、一緒に働く人は優しくて、少し慣れてきて楽しく働き始めた矢先に流行り病による業績悪化で私を含む大半のパートさんがリストラ。
仕事が嫌で辞めた訳では無いので本心は続けたかったのだけど、採用されたばかりの所を断るのも気が引けます。
悩んだ末に新しい職場を選んだ私は前職の退職手続きをしました。
さて女将の時は大学生を雇っていた立場の私でしたが、今度の職場では大学生等の先輩に色々指導を受ける立場です。
私が指導していた時は「わからない事があったら何度でも聞いてね」なんて言っていましたが、新しい職場では「それ前にも言ったよね？」なんて言い方をされた時もあります。
それでも、「旦那の暴挙に耐えて無給で長時間働く女将」か「若者の指導に耐えて給料の出る短時間の今の職場」か、と問われれば断然後者な訳で。
若い頃って覚えることについて、こんなに不安だっただろうか？
年齢的なものなのか、私の脳みその容量が若い頃に比べて減ってしまったのか。
仕事に行く度に不安で胸が一杯になるのです。
いざ働き始めると必死さが上回り不安は消えているのですが、やはりこの不安を解消するには沢山働いて仕事を覚えないと駄目だなと感じました。
接客は身についているので自然に出来るのですけど、悔しい事に若い頃には出来ていたことが出来ないのです。
複数の料理をいっぺんに運べないとか、文字が小さくて読めないなど、歳をとった事で出来ない事が増えました。
接客は出来ていると上の方にお褒めの言葉を頂いたので、それを心の支えとして頑張っていこうと思いました。
そして数カ月後、またまた私に大きな転機が訪れるのです。
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