「40代の女性です。事情があって泳ぎに不慣れな夫。一方、私は水泳が得意。夫が泳げるようになるため私が教えることになったのですが、想像以上に大変でした...」
アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?
■運動音痴ではない。でも、泳ぎが下手な夫
私(47歳)の夫(49歳)は幼少期に大きな病気をしたせいで、小・中・高と運動が禁止されていたそうです。
しかし、成人してからは健康面で問題はなく、ゴルフをやるなど、いろいろとアクティブに過ごしていました。
ただ、成長期に運動から遠ざかっていたせいもあり、体育の授業で学ぶようなスポーツの基本はほとんど身に付いていません。
特に水泳に関しては、悲惨なレベルです。
ごくたまに気が向いたときだけですが、夫婦で1年ほど前から近所のプールに通っています。
そこは水泳選手の合宿などにも利用される、一般的な50mプール。
私は小学校6年生まで水泳スクールに通っていたため、泳ぎは得意なので、普通に流すように泳いでいます。
ところが夫は、カナヅチとまでは言いませんが、泳ぎがとにかく下手。
一応50mプールを端から端まで泳げはしますが、カエルが溺れる寸前のようなフォーム。
事情を知っている私としては、必死に掻く姿を見ていると、かわいそうだなと同情してしまいます。
以前、夫に泳ぎ方を教えたことがあります。
しかし、私の上から目線の物言いがウザかったのか、夫は「うるさい。俺は泳げる」と言って、頑として耳を貸さず「犬かきさえできれば、どんな水の中でも生き延びられる」と、わけのわからないことを言い出す始末。
夫は決して運動音痴ではないため、フォームを身に付けて少し練習すれば、すぐ普通に泳げるようになるはずです。
しかし、私の教え方が悪かったようでした...。
■海でも心配で夫から目が離せない
先日、海へシュノーケリングへ行った際にも夫の泳ぎは不安定でした。
フィンを一生懸命バタつかせはするものの、ほとんど前へ進みません。
それもそのハズ、膝を曲げて足をバタつかせていたのです。
水泳を習った人なら分かると思いますが、そうすると前進どころか、溺れる危険すらあるやり方です。
無駄に筋肉を使い、体力も消耗させてしまいます。
フィンで水を蹴る動作は、そんなにも難しいものなのかと思えるほどで、「誰もができて当たり前ではない」と実感しました。
水泳の授業はバタ足の練習から入るのが一般的だと思いますが、夫を見ていると「基本」の重要性がよくわかります。
私はプールでの件があったため、シュノーケリングの際には「膝を曲げずに伸ばすと、水を蹴りやすいみたいよ~」と、ソフトにアドバイス。
すると夫は、素直に聞いて実践してくれました。
これによって泳ぎが劇的に向上し、シュノーケリングを夢中になって楽しんでいました。
私はそのとき、「なるほど。この人はこうやって指導すればいいのか」と、夫の指導方法を学びました。
以降、正直面倒くさいなとは思いつつ、プライドを傷つけないよう、さまざまな言葉を駆使してアドバイスし、夫もだんだんと泳げるようになってきています。
嬉しそうに泳ぐ夫を見ると、私もうれしくなります。
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