「日本のロマン」を感じるためなら未開の藪の中へ...夫の趣味の付き添いは大冒険!【みなさんの体験記】

「47歳の女性です。日本の城や城跡をめぐり写真におさめるのが趣味の夫と、その旅につき合う私。建物が存在する城から、建物のない城跡、石垣など一部が残っているだけの場所など、これまでに数多くの場所を訪れています」

アラフォー、アラフィフ世代の女性を中心に、実体験エピソードを寄せてもらいました。年齢を重ねると健康や人間関係、お金などさまざまな問題が発生しますが...。あなたならこんな時、どうしますか?

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■日本各地にある城や城跡は数知れず

私の夫(48歳)は、日本の城や城跡をめぐるのが趣味です。

私たち夫婦は海外在住ですが、毎年(コロナ禍除く)2週間ほど日本へ帰ってきては、私の実家への帰省もそこそこに、城めぐりで全国各地へ足を運んでいます。

夫はいろいろ調べて城リストを作っており、「絶対に行く」「機会があれば行く」などと優先順位をつけて管理しています。

現在のところ、その数は数百に上っており、すでに100以上の城を訪れています。

日本には復元された城も含め、数えきれないほどの城、城跡があると言われていますが、夫はおもに戦国時代以降に建てられた城に興味があるようです。

とりわけ有名武将ゆかりの城は、すべからく「絶対に行く」リストに入っています。

建物が存在する城から、観光地としてある程度整備された城、石垣が残っているだけのところから、城があった場所に石碑がポツンと立っているだけのところなど、状態はさまざまです。

15年ほど前に城めぐりを開始した頃には、姫路城や熊本城などメジャーな城を訪れることが多く、私自身も観光気分で楽しんでいました。

しかし、メジャーどころをほぼ制覇すると、交通に不便な場所にある城跡を訪れることが増えていったのです。

何らかの建物が存在する城や整備された城跡などは、訪れるのもさほど困難ではありません。

しかし、地方の辺境地や山の中に埋もれた城跡などは、現地まで訪れるだけでも結構大変です。

場所によっては、城めぐりというよりハイキングに近いこともあります。

山城と言えど、当時も人が上り下りをしていたのでそこまで高所ではないのですが、到着するまでに1~2時間を要することもしばしば。

しかも、苦労して到着しても遺物などはほぼなく、あるのは眼下に見下ろせる街並みの景色ぐらいで、さほど特別なものはありません。

■夫にとっては歴史ロマン溢れる重要拠点! でも私は...

夫はまるでそこに城があるかのように写真を撮ります。

城や天守があったとされる本丸だけではなく、古地図を確認しながら雑草生い茂る中へ入って行き、二ノ丸や三ノ丸、櫓などがあったとされる場所までを写真におさめています。

本当に何もない場所ですが、「かつてここには何々が~」と、うんちくを垂れながら写真を撮っています。

私は熊が現れないか、マムシに噛まれないかといつもヒヤヒヤしています。

そしてたいてい、日向ぼっこしているアオダイショウを踏みつけそうになるのは私です。

平城(平地に築かれた城)だと、現在は学校や野球場などになっているところも多いのですが、そんな場所も夫は写真におさめています。

きっと何も知らない人からすれば、ただ学校や球場などの写真を撮っているだけにしか見えないでしょう。

余談ですが、城や城跡にはノラ猫が住みついているところが多く、夫は猫たちの写真まで撮り、「城猫コレクション」として管理しています。

私たちは毎回、2週間足らずで10~15カ所ほどの城や城跡を訪れるのですが、夫はいつも2000枚を超える写真を撮っています。

「不要な写真は後で消去すればいい」と言って、常にシャッターを押しまくり、その結果このような膨大な枚数になるのです。

正直、私にはまったく理解できませんが、「何の変哲もない場所」でも、きっと夫の目には「歴史ロマン」が映っているのでしょう。

しかし、それに付き合う私はいつも遭難を恐れてハラハラ...山の中の道なき道を行くのだけはやめてもらいたいと願う私です。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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