<この体験記を書いた人>
ペンネーム:わみちゃん
性別:女性
年齢:62
プロフィール:大叔父の海外旅行やビデオ編集には大きな影響を受けましたが、さすがに恋愛の仕方まではかないません。
いまからもう50年以上も前のことです。
私の大叔父(祖父の弟、当時50代半ば)は内科医でした。
50歳を過ぎてから語学の勉強に没頭し、学んだ言葉は英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロシア語。
辞書や参考書だけでもかなりの数を所有していました。
また、当時、流行していたカセットテープの語学シリーズも揃え、立派なカセットデッキも大叔父は買っていました。
さらには語学学校にもいくつか通っていたというのですから、努力家でインテリだったのです。
そんなある日「アメリカに行くことになったよ。たぶん2週間ぐらいになると思う」と、我が家に現れた大叔父が、嬉しそうに話してくれました。
1ドル360円の固定相場という時代、旅行仲間とお揃いの航空会社のバックを肩から下げ、にこやかに手を振っている集合写真が、アルバムに残っています。
旅行に8mmビデオとスライドカメラを持参した大叔父は、帰国すると自分で編集をして、解説つきでビデオ鑑賞会を開いてくれました。
家族、親戚を一堂に集め、部屋の壁いっぱいにスクリーンを垂らして見せてくれた映像は、当時小学生だった私には夢の世界でした。
それから調子にのった大叔父は、ことあるごとに海外旅行に出かけました。
ヨーロッパ、南米、中国、本場アメリカのディズニーランドにも行き、メキシコオリンピックも観戦したようです。
大叔父の影響で、私は旅行を自分で企画するようになり、アルバム整理も上手になったような気がします。
おみやげに外国の切手をくれて、私は色とりどりの切手にわくわくしたものです。
しかしある日のこと、その大叔父が、父に青ざめながらこそっと話したそうです。
「いやぁ、性病をうつされたかもしれないんだよ。まずいなぁ。大丈夫かなあ」
なんということでしょう。
大叔父は海外旅行に行く度に、現地の女性と付き合っていたらしいのです。
海外旅行で気が大きくなって、声をかけていたらしいのですが...。
その後、病院に行ったそうですが、性病にかかったことは医師仲間にすぐに伝わり、ひんしゅくを買ってしまったようです。
晩年、大叔父はフランス語や英語で日記を書いていました。
旅行のことも書いているのではと思いますが、語学がだめな私は全く読むことができません。
もしかして、現地の女性との逢瀬について書いてあるやもしれないと思うと語学が得意であっても読む気はしません...。
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