<この体験記を書いた人>
ペンネーム:yobo
性別:女性
年齢:47
プロフィール:体力の限界と戦う2児の母です。
もう30年以上前、私が中学生だった頃の出来事です。
ある時期を境に、朝7時すぎに演歌のような叫び声で起こされるようになりました。
はじめは「変な人が騒いでいるなぁ」と思っていたのですが、不思議な叫び声は定期的に聞こえるようになりました。
叫び声の主は、40〜50代くらいの男性。
そして、なぜか決まって木曜日に聞こえてくるのです。
私はその叫び声の内容をよく聞いてみることにしました。
「はぁぁ~っ!!!」から始まるお決まりの叫び声の後に、「鮭、あわび、サンマに...」と海鮮類の名称を叫んでいることが分かりました。
当時、男性アイドルグループが寿司ネタの曲を歌っていましたが、それを真似したのでしょうか。
しかし、それにしては全く似ても似つかない叫び声...。
この声の主ですが、トラックでやってくる移動販売の魚屋さんと判明しました。
正体は分かったものの、特に解決策はなく...私は毎週木曜日の朝7時~7時半まで、この叫び声と歌を聞く羽目になりました。
私は本来、7時40分もしくは7時50分に起きれば余裕で学校に間に合っていました。
しかし木曜日の朝だけは、7時すぎに魚屋のおじさんの叫び声によって強制的に起こされるのです。
1分でも長く寝ていたいのに、なんてことでしょう。
中学生だった私には、どこの誰に話をしたら解決できるのか、そもそも商売で来ているらしき人に、静かにしてなどと言っていいものなのか、何をしたらいいのかという知恵は持ち合わせていませんでした。
しかも我が家は集合住宅の高層階。
我が家にも思い切り聞こえているということは、1階に住む人や平屋の住宅に住む人たちはもっとうるさいということです。
そう考えてしまった私は、そういう人たちからクレームが出ない限りは、私が行動を起こしても無駄だろうと考えてしまったのです。
そのため「また来た!」と不快に思いつつも、我慢していました。
そんな最悪の木曜日が1年ほど過ぎたある日。
地域住民の間でも「騒音の主」としてじわじわと問題になっていた魚屋のおじさんは、ひっそりと姿を消しました。
やはり、叫び声が迷惑だと感じていた人が他にもいたようで、「この地域で大声で営業をしないでください」とクレームを数回いれたようです。
それ以来、私は木曜日の朝の睡眠を妨害されることはなくなりました。
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