＜この体験記を書いた人＞
ペンネーム：ガラパゴス
性別：男性
年齢：60
プロフィール：30年以上働いた企業を退職し、パートタイマーとして社会人生活エンジョイ中。エクササイズ・スポーツ観戦・映画鑑賞が趣味。
マンションのルールは守ってほしいものです。
ただ、守ってくれない事案が発生しているときの解決方法は、そう簡単ではありません。
誰でも隣人とは波風立てたくない中で、どうやって解決していくべきか。
我が家ではいまも悩みながらも、なんとか解決の方向に向かうことができています。
その問題は突然始まりました。
我が家は5階建て、外廊下のマンションです。
2022年の春、隣に30才前後の夫婦と小さな子ども1人の3人家族が引っ越してきました。
引っ越しのときに挨拶をいただき、それ以外はこれといった交流もなく半年が過ぎた2022年の年末、隣の玄関先に荷物が置かれ始めました。
何か保冷箱のようなものや子どもの三輪車などですが、明らかに共有スペースの廊下に置いています。
一時的なものかなと思い様子を見ていましたが、年が明けて3カ月が過ぎても、これらの荷物は一向に減ることはなく、逆に廊下へのはみだし量は増えるありさまでした。
私の部屋からエレベーターホールに向かう間にその荷物が置かれているため、とても不自由になってきました。
そもそも、マンションの規定で共有スペースに私物を置くことは禁止されています。
ただ、隣人との関係をこじらせたくないため、直接注意することは気が引けていました。
そこで、仲介役としてマンション理事会に相談することにしました。
幸い、うちのマンション理事会はよいコミュニティで、定例会では相談しやすい雰囲気です。
年次総会前の理事会に飛び入り参加し、この件を相談してみました。
すると、このような事例は他の階でも発生していることが分かりました。
そうなると解決した前例があるということ？ 我が家にとってはラッキーだったかもしれません。
そして、理事会主導で現状調査を行い、2022年6月の年次総会で、マンション規定の「共有部へ私物を置くことの禁止を徹底する」旨の注意喚起をすることが決まりました。
さらに、一定期間後には「警告という強いメッセージ」を出すことを議題提示することが決まり、年次総会において、本件は無事決定されました。
あわせて、本件の調査や注意メッセージの配布など、お手伝いいただくメンバーが募集されました。
私は、個人ではなくマンション理事会の一員としてならできると考え、そのメンバー入りに手を挙げました。
月次総会の決定を受けて現状調査を行ったところ、自転車が置かれるなど消防法で問題になるレベルのものもあり、10件ほどの注意喚起を実施しました。
我が家の隣人宅へ注意喚起もされましたが、それは我が家からでなくマンション理事会からのお願いごとという形なので、抵抗はありませんでした。
2週間後に私のフロアはすっきり何もない、元の廊下に戻りました。
社会生活において問題はいろいろとありますが、明確な違反行為でないものは解決に困るものです。
今回の場合も個人として直接文句を言ったら角が立ち、反感を買っていたかもしれません。
総会で意見を言い「みんなの総意」として伝えられたことで、恨みを買うことなく、解決できて良かったと思います。
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