<この体験記を書いた人>
ペンネーム:うさぎ
性別:女性
年齢:51
プロフィール:パート主婦です。この半年の間、冠婚葬祭と学校関係の出費が続いています。キツイなあ。
私が小学生、そして高校生のときに起きた話です。
小学2年までは、祖母(当時70歳)が住む母の実家に近い場所に自宅があったので、学校帰りはいつも母の実家に寄って、母(当時41歳)の仕事が終わるのを待っていました。
母の実家の裏に文具店があるのですが、そこに住んでいたおばさん(推定60歳)がかなりの嘘つき人間でした。
母や祖母にも「裏のおばさんはほら吹きだから、あんまり話さないほうがいいよ」と言われていたくらいです。
おばさんの店は事務用品や文房具用品を売っていたので、小学生だった私はマジックペンや消しゴムなどをたまに買いに行っていました。
ある日、消しゴムを買いに行ったら、そのおばさんが奥から出てきました。
消しゴムを選んでお金を払おうとすると、声をかけてきました。
「あんたのとこのお父さん(当時45歳)、この間女の人と歩いていたよ」
当時の私はまだ幼く、その言葉の意味が分かりませんでしたが、「女の人と歩いていた」というのはなんとなく良くないことなんだ、と思ったのを覚えています。
おばさんは、当時小学2年の私の反応を楽しんでいるようにも見えました。
とっさに『顔に出してはいけない』と思った私は「ふ〜ん、そうなの」とだけ言って母の実家に帰りました。
帰宅した私がこの話を祖母や母に話すと「あの女はほら吹きだから信じちゃだめだよ!」と怒られてしまいました。
その話が本当だったのかどうか検討もつきませんが、母も近所の人も、そのおばさんの嘘には振り回されていたみたいです。
それから9年が経過し、私が高校2年生のときに祖母が亡くなりました。
お通夜当日、葬儀は自宅で行ったので、裏のおばさんも手伝いに来てくれました。
久々におばさんに会いましたが、小学生の頃に「父が女の人と歩いていた」と言われた記憶が甦り、良い気がしませんでした。
葬儀が終わって斎場に行くとき、祖母の家が誰もいなくなるので「誰か弔問に来たら困るね」と母が言いました。
お香典などもあるので、玄関を開けっ放しにするのは心配です。
田舎なので鍵をかけて行こうという考えはないみたいでした。
すると、裏のおばさんから「みんなが帰って来るまで実家の留守番してあげる」という申し出がありました。
そのおばさんに対しては、母の兄妹たちも信用していません。
なんだか家を物色されそうですし、一旦は断ったのですが、あまり強く拒否しても気まずくなってしまいます。
それで「1人では何かあったときに大変だから2人で留守番を頼みます」と母が言って、近所の人にも留守番を頼みました。
そして、斎場から戻ってきたときに、みんなさりげなく実家の荷物などが動いていないかどうか確認してしまいました。
そんな母たちの様子を見ていて、信用って大事だなと心から思いました。
人気記事:《漫画》給食室で「触るな」と言われた謎の箱...栄養士が隠していたあり得ない行為とは!?<前編>
人気記事:《漫画》「嫁の産んだ子どもが可愛くない」とまさかの暴言! 親戚中がドン引きだよお母さん!<前編>
人気記事:「何様のつもりや、言うたったわ!」長男の小学校に怒鳴り込んだ姑《かづ》
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。