「好きになった私が悪いの!」会社で泣き叫んだ30代同僚。ドラマのような出来事に唖然

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:とらとら
性別:女性
年齢:54
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。人生長く生きるとドラマのようなことも起こるのだなと常々思います。

「好きになった私が悪いの!」会社で泣き叫んだ30代同僚。ドラマのような出来事に唖然 7.jpg

今年54歳になった兼業主婦です。

これは私の職場で数年前にあった、職場のAさん(30代女性・未婚)とBさん(30代男性・既婚)の話です。

前々からAさんは、言葉遣いが少し幼稚っぽいところがある、メルヘンチックな方でした。

それでも仕事ができないわけではなく、勤務態度も悪くなかったので、誰もそのことを注意することはありませんでした。

そんなAさんですが、Bさんとの不倫の噂が職場で流れました。

どうやら、他の部署の人が「休みの日に腕を組んで歩くAさんとBさんを見た」という話が発端でした。

噂が広まり始めると、次々と証言が増えていったのです。

「以前、休憩室で仲良そうに話しているのを見た」

「AさんがBさんに書類を渡しに行くときの様子がおかしかった」

なんてことを言い始める人が次々と現れました。

職場恋愛は禁止ではないのですが、不倫の可能性があるということで、上司(50代)が事実確認することになりました。

上司にそれとなくBさんとの話を聞かれたAさんは、何を思ったのか職場のフロアで急に泣き崩れました。

「私が悪いんです! 彼を好きになってしまった私をどうぞ罰してください」

そう叫ぶ姿はまるで演劇のよう。

私もその場に居たのですが、何が始まったのかと呆然としてしまいました。

同僚たちもギョッとして見ていましたが、当のAさんは「私が彼を愛してしまったから悪いんです!」と、泣きながら言い続けていました。

そこにBさんが駆けつけたのですが、さらにヒートアップ!

「ごめんなさい、Bさん! 私が貴方のことを好きにならなければこんなことにはならなかったのにっ!」

そう言ってBさんに抱きついたAさん。

Bさんは顔を真っ青にして「いや、あのこれは...」と狼狽していましたが、自分に抱きついて離れようとしないAさんの様子に何かを諦めたように肩を落としました。

そして上司に連れられ、3人で会議室に入って行きました。

結局、自分から不倫を社内中に暴露してしまったAさんは、そのまま職場に残ることはなく退職。

Bさんもその後、居づらくなったのか退職しました。

Aさんは「Bさんは離婚して自分と一緒になってくれると信じている」そうなのですが、故郷に帰ってしまいました。

人生は小説より奇なり、という言葉がありますが、生きているとすごいシーンに出くわすこともあるのだなと思った出来事でした。

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