<この体験記を書いた人>
ペンネーム:さんた
性別:女性
年齢:46
プロフィール:子育て中の主婦です。
現在、小学校2年生の息子が幼稚園年長だった2年前の話です。
私は当時43歳で、息子の同級生のママたちの中では一番年上でした。
幼稚園では、園児たちが卒園する時に行われる謝恩会のため、『謝恩会委員』というものがありました。
私はこれまで3人の子どもが幼稚園でお世話になったこともあり、30代前半のTさんと2人で謝恩会委員をやることにしました。
謝恩会はたった1日だけですし、準備を含めてもそれほど大変ではないと思っていたのです。
しかし、謝恩会で先生方へ送る写真集や子どもたちからのメッセージカード集の作成がなかなか大変でした。
特にメッセージカード集の作成は、同級生の全家庭とのやりとりが必要です。
個人情報保護の観点から幼稚園手動で名簿を作成することは禁止されていたため、非常に苦労しました。
私の子どもは男の子、Tさんのお子さんは女の子です。
私がクラスの男の子たちの家庭に連絡、Tさんがクラスの女の子たちの家庭に連絡と、分担を決めて仕事を開始しました。
ところが、仕事を始めた1月初め頃、Tさん親子がトラブルを起こしてしまったのです。
Tさんの娘さんが仲良しグループから仲間外れにされてしまい、幼稚園をお休みするようになってしまいました。
女の子同士のトラブルだったこともあり、私も息子もそんなことになっているとは全然知らずにいました。
もっと早く相談してくれればよかったと思うのですが、後の祭りです。
Tさんがメッセージカードの回収どころか、保護者の方々へメッセージカード作成の連絡さえしていないことを知ったのは、1月の終わりでした。
さらに親子で仲間外れになってしまっているという噂を聞き、同情してしまった私は前向きな気持ちでクラス全員分の担当を引き受けました。
そこからはもう大忙しです。
コロナもあって幼稚園行事はあまり行われておらず、クラスメイト同士の横のつながりがない中、各家庭にお願いをして急いでカードを作成して提出してもらいました。
なんとか作成を終えることができた頃、なんだか忙しそうに幼稚園の職員室にいるTさんを何度か見かけました。
あれ? 幼稚園に来てる? 来れるようになったのかな...と思ったのですが、ニコニコしながら大声で先生たちと談笑するTさんを何度も見かけ、ちょっとモヤモヤ...。
私は必死でTさんの分の仕事をこなしていたのに、私に感謝の言葉さえありません。
元気に幼稚園に来れるようになったなら、一言欲しかったなぁと思いながら迎えた謝恩会の日。
ある日、先生たちから謝恩会の準備のお礼を言われて「とんでもないです!」と言ってるTさんを見ました。
『え? 何もしてないよね? そのメッセージカード集、私が作ったんだよね⁉ 謝恩会の会場を押さえたのも準備したのもほぼ私1人だよね⁉』
そう思いましたが、もはや何も言う気にもならず...。
この歳になって若いママ友にしてやられたような気がしてモヤモヤした出来事でした。
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