こんにちは。斗比主閲子と申します。
アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層(※)です。
※富裕層は純金融資産1億円以上の世帯(野村総研定義)
【前回】どの株を買うべき? 金融商品の「買い時」が分からない私の「サブスク形式」投資法
世界的に株安になっています。
どうやら、アメリカの一部の銀行が破たんして、今度はヨーロッパの銀行が破たんするんじゃないかってことがきっかけみたいです。
銀行は経済の血液と言われるように、企業が事業を営むためには必要な存在です。
事業をするときに全部自分のお金を使わないといけないとなると、今すでにお金持ちの人しか事業ができなくなっちゃいます。
お金を貸してくれる銀行がいてこそ、今手元にお金がない人でも大きな仕事ができます。
逆に、銀行の経営状態がまずくなると、銀行の融資が滞る、もしくは銀行が融資を引き上げるなんてことになります。
だから、銀行の経営に不安が出てくると、企業にも影響が出てくるんじゃないかってことで、株価が下がったりするわけです。
日本でもバブル崩壊のときはそうだし、90年代後半も、銀行が心配だということで、株価が下がったことがありました。
それはそれとして、こういう風に、想定していなかった事態が起きて、投資をしていた金融商品が下がるということはよくあることです。
最近だと、2020年の2月ごろ、新型コロナウイルスが流行り始めて、世界中でロックダウンが行われたときが印象的ですよね。
あのときは、世界中で景気が低迷するんじゃないかって、世界の色んな国で株価があっという間に数十%も下がりました。
他にも、去年の2月ぐらいから色んな事情があって世界的に物価が上がって、景気が低迷するんじゃないかって、こちらは半年ぐらいかけてずるずると株価が下がっているのは皆さん知っているかと思います。
投資をしようとする人は、「自分のお金が増えるはず!」と考えているので、投資したお金が絶賛目減りしているようなときには、積極的に投資をしようとは思わないはずです。
でも、むしろ、これから投資をする人には、株価の低迷でも、債権の損失発生でも、投資したお金が目減りしてしまう状況のほうこそ注目してもらうのが大事だと私は考えています。
だって、「ずっと上がり続けるはず!」って信じて投資をしていた人が、株価が一気に下がるようなニュースとかを見たら、めちゃくちゃ動揺するじゃないですか。
「うわー、なんで私は投資なんてしちゃったんだろう」って思うはず。
そもそもなんですけど、なぜ投資をしたらお金が増えるかっていうと、投資したお金が目減りする可能性があるからです。
正確には、投資したお金の価値が大きく動くことがある。
銀行にお金を預けてちょっとしか金利がつかないのは、お金がいつでも、確実に返ってくるからです。
日本の国債の金利が低いのも同じような理由です。
だけど、金利が3%ぐらいつくアメリカの国債を買ったら、為替が変動することもあって大きく値段が変わります。
潰れそうな会社に株式投資をしたら、国債なんて目じゃないほど、凄く株価が上下します。
確実じゃないものにお金を投資するんだから、それに見合ったリターンが欲しいというのが投資の基本的な発想です。
「投資をして物凄く儲けたい!」と思っている人は、不確実性が高い金融商品に投資をすることになります。
そういうことなら、自分が投資をした資金が増えるだけじゃなく、大きく減ることも覚悟した方がいい。
逆に、「ほんのちょっとだけ儲けられればいい」と思っている人は、そんなに不確実ではない金融商品に投資をすることになります。
それなら、あんまり投資した資金が減ることは起きにくい。
なので、株価が下がっているときこそ、「自分だったらこういう風に株価が下がるのを許せるかな???」という気持ちで、株価の乱高下を眺めてみるのが大事だと私は考えています。
以上、今日はこんなところです。 ではでは!!
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