<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みわちゃん
性別:女性
年齢:62歳
プロフィール 相続争いは当人だけでなく伴侶たちまで参加となり、とてもややこしくなり苦労しました。
今から40年前、母方の祖母(享年78歳)が亡くなったときに起きた相続争いの話です。
母は3姉妹の長女でした。
勉強はよくできたそうで、地元でも有名な進学校を卒業しました。
ただ、母は姉妹の中では飛びぬけて「世間知らずのお嬢様」でした。
一方、母の妹2人(私にとっては叔母)は勉強はあまりできませんでしたが、ちゃっかりしていて、したたかなところがありました。
世間知らずで人のいい母は、口もうまくてしたたかな2人の叔母たちの言われるがまま。
相続のときも同じ対立構造になり、母と2人の叔母で大騒動になりました。
まず、祖父(母の父親)が亡くなったときは、母と叔母たちは相続放棄したため、祖母がすべてを相続しました。
1人残された母親に対しての親孝行のつもりだったのでしょう。
祖母は母が引き取り、私たちは祖母の家で20年ほどの間、一緒に生活しました。
祖母の晩年は介護もあり、私たち家族が協力して祖母の面倒を見ました。
父も祖母の面倒をよく見てくれました。
そして祖母が亡くなった後、相続争いが始まりました。
祖母は騒動が起こらないように、正式な遺言書を残していました。
不動産は母が相続し、残ったお金は3人で同等に分けるという遺言でした。
母が祖母を引き取って面倒を見ていたことを受けて、決断したのだと思います。
ところが、叔母たちはそれに納得せず、不動産の権利も主張し始めました。
どうも、叔母たちの夫による入れ知恵もあったようです。
母は「えっ? 私たち、ここに住めなくなっちゃうの? 私たちどうすればいいの?」と困惑するだけ。
叔母たちは執念ともいうべきしつこさで、自分たちの意見を正当化する書類を提示しては、「私たちにも権利がある。遺留分はしっかりもらう」と主張してきました。
1年あまり大騒ぎした挙句、母は叔母たちの要求を受け入れました。
残ったお金を3等分ではなく、叔母たち2人だけで分けることにしたのです。
その金額は約500万円ずつ。
勝ち誇ったかのような叔母たちの顔は忘れることができません。
それからしばらくして「あのお金は何に使ったの?」と叔母たちに聞いたことがあります。
叔母たちの答えは「指輪よ」。
あれだけの大騒動を起こして、指輪を買うためにお金を奪ったの⁉
開いた口がふさがりませんでした。
人気記事:「恥ずかしい嫁を貰ったもんだ」義母からの罵声電話が止まらない!《かづ》
人気記事:《漫画》名家に嫁ぎ「どこの出身か存じませんが」と言われ...劣等感まみれの私が妊娠したら...<前編>
人気記事:《漫画》給食室で「触るな」と言われた謎の箱...栄養士が隠していたあり得ない行為とは!?<前編>
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。