アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。
皆さん「ママ友」はいらっしゃいますか? 私の長きにわたる人生の中の、色んなママたちのお話をしようと思います。
※登場人物はすべて仮名です
【前回】「15万円出してあげる」ママ友から「怪しすぎる提案」が。いったいどういう魂胆...?
当時の私は、ほぼ毎日義実家に呼ばれ、通いの家政婦のように働かされていて、介護生活が始まったように感じていた。
そのことを井戸端会議で愚痴ると、ママ友たちは皆口を揃えるように「そんなん私やったら無理や!」「時給もらっても嫌やわ!」と言った。
お付き合いしているママ友たちはと言うと、義実家には月に1度か数カ月に1度、もしくは盆と正月に行く程度で、私のように義実家と半同居のような生活を送っている方はいなかった。
「無理や!」で済むのは羨ましかった。
「これからもっともっと介護が進んでいったら大変になるん違うん?」
「嫁は無料やと思ってるから当たり前に使われるよ!」
そんな事は私が1番よく知っている。
独身時代は病院で介護やケアの仕事をしていたので、作業自体は何の支障もなくできる自信があった。
けれども、精神的に舅姑の世話をすると考えたらキツイ。
ママ友たちには、日ごろから井戸端会議で義実家の愚痴を聞いてもらっていたので、「あんなお義母さんの世話は無理やわ!」と言われ、中には「もし介護するとなったときには、絶対にお金貰いよ!」と言うママ友もいた。
夫には兄弟姉妹がいないので、介護するのは私1人になる。
介護にはお金がかかるが、義母からは「あんたの世話にはならんほどお金はある!」と言われていたので、いざとなったときにはその点気が楽だとは思っていた。(この時には、まだ義父母がすっからかんだとは知らなかった)
「そうやな!お金持ってるって言ってたから、いざとなったらそのお金でなんとかすればいいんやわ!介護するとしても無料ではやっぱりできひんよね!」
私がそう言った途端だった。
「介護するのにお金もらうなんてそんなのあかんと思うわ!旦那の親の面倒を見るのなんか嫁の仕事やん!家族の面倒を見るのに、お金なんかもらったらあかんわ!」
端のほうに立っていた小山さんが、鬼の形相で私の方を睨みつけて叫んだ。
「そんなんでお金儲けしようと思ったらあかんわ!人としてどうなん?」
もちろん、私もそうだが、周りのママ友全員が驚いた表情になった。
別に小山さん自身が現在介護をしているわけでも同居しているわけでもないのに、何をそんなに激怒する理由があるのか?
小山さん的には、私が夫の両親の介護を通して小遣い稼ぎをするのが気に入らないのだと思った。
少なくとも、義両親の介護や同居となったらお金をもらっても嫌だと言うお嫁様の方が多いのではないだろうか。
小山さんにしてみれば、義両親と同居すると言う事は、金づるが手に入るとでも思っているのだろうか?
確かに世の中には、親と同居することでメリットを感じる人も少なからずいるのだろうが、むしろメリットどころかデメリットしかないと言う話しか聞かない。
小山さんは、私を睨みつけて帰っていった。
「あれ何?なんであの人にあんなこと言われなあかんの」
「あの人介護も何にもした経験ないよな?なんで怒ってんの?」
ママ友たちは自分のことのように怒っていた。
「もしかしたら...」 松木さんが口を開いた。
「かづさんが舅姑の面倒を見ることになったら、財産全部入ってくると思って、うらやましいんと違う?」
「あっ!それやわ!」
私と同じことを思っていた人がたくさんいたのでほっとした(笑)。
ところが、そんな話をした数カ月後、小山さんがニコニコした笑顔で、私たちの井戸端会議に走り寄ってきた。
「あんな!うち旦那のお母さん、引き取ることになってん!」
えーーー!! その場にいた一同が声を出して驚いた!
そして、小山さんが話す内容に、ママ友一同がまたもや驚くことになるのだ。
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