「15万円出してあげる」ママ友から「怪しすぎる提案」が。いったいどういう魂胆...?/かづ

アメブロで「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」を運営しているかづと申します。

皆さん「ママ友」はいらっしゃいますか? 私の長きにわたる人生の中の、色んなママたちのお話をしようと思います。

※登場人物はすべて仮名です

【前回】「上手い話には裏がある」ママ友が持ちかけてきた「内職」...それって本当に割のいいバイトなの?

「15万円出してあげる」ママ友から「怪しすぎる提案」が。いったいどういう魂胆...?/かづ pixta_23700519_S.jpg

私が小山さんの立場なら絶対に今後関わりたくはないはずなのに、なぜか小山さんは何も無かったかのように平然とこちらに関わってくる。

中高生の頃であれば、「どの面下げて?」と無視を決め込むこともできたが、大人の対応と言うのか、子どもも関係するかもと思えばこちらも何も無かったかのようにふるまう。

ただ、以前のようなウェルカムではないのは確かだ。

ある日の事、ママ友たちと井戸端会議に花を咲かせていたのは運転免許の話題だった。

当時私はまだ免許を持っていなかった。

以前住んでいたところは全て徒歩圏内に銀行や役所、病院にスーパーなどがあったので免許を必要とは思っていなかったのだ。

ところが現在の住まいは駅からバスで10分かかり、周りには住宅しかない地域だったので、免許が無いママ友たちと「やっぱり免許は要るよね~」と話していた。

「じゃあ取りに行けばいいのに」と思うだろうが、当時は費用が「年齢×1万円」と言われていたので、「30万円もかかるのはきついよね」と言うのがもっぱらママ友たちとの結論だった。

その日の井戸端会議には、通りがかった小山さんも途中から入って来ていたが、あえて隣に並ばないように離れていた。

帰宅してから「あ~あ、運転免許があったら便利やのになぁ~。買い物に行くたびにバスに乗らんとあかんし、米や牛乳を何本も買うと持って帰るのが大変やもんなぁ~」と誰に聞かせるわけでもなくブツブツ言っていると電話が鳴った。

当時の電話はナンバーディスプレイじゃないので、誰から掛かってきているのかわからないから当然出る。

子どもの学校からかも知れんしね。

「あ!かづさん!?わたし!!」

あ...、小山さん...。

色々あったにもかかわらず、こうやって何事も無かったかのように電話をかけて来るのが小山さんだ。

「ん?どないした??」

「さっき車の免許の話ししてたやん?かづさんさ、15万円なら用意できるんやろ?」

何の話しかと言うと、「免許を取るのに年齢×万円」に対して、私が「半分の15万円くらいやったら出せるけど、30万は大きいわぁ」と言った事だ。

「まぁ、いっぺんに30万は大きいわぁ。半分ならなんとか出来ても、今30万はきついわ」

「それで相談なんやけどな」

もう声色からして違う小山さん。

電話しながらスキップしていそうな感じが、もう胡散臭い。

「私、半分出してあげるから免許取りに行きよ!」

えっ!?半分出してあげる?? 自分の耳を疑った。

あんなにセコイ(失礼)小山さんが、私に15万円出してあげる??

いや、待て待て。冷静になれ私。

15万円もの大金を出してあげると言われれば嬉しく思う人も中にはいるかも知れないが、相手は小山さんだ。

裏があるに違いない。

「いや、そんなことして貰われへんわ~。いや、本当に」

当然即答で断った。

でも小山さんはすんなりと引き下がらない。

「いやいや、あげるんやないねん。かづさんが取るときに私が15万出してあげるから、私が取るときに15万出してくれたらええんやわ」

ん?どゆこと??

「かづさん15万やったら用意できるんやろ?そやから私が残りの15万出してあげる。それで免許取ればええやん?そんでまたお金貯めて、私が取るときにかづさんが15万出してくれたらええから。その間は、私がお願いした時に乗せてくれたらええんよ」

一瞬頭が整理できなかったが、もう『小山さんの世話になる』が私に危険信号を発している。

「いやもう、ホンマにええわ。せっかくやけど...」

強引なセールス電話の様に、手を変え品を変えと言葉を変えて説得してきて、なかなか電話を切ってくれないのには困った。

なんとか電話を切る事が出来たが1時間経っていた。

あの小山さんがポンと15万も出してくれるとは、なんて胡散臭いんだとモヤモヤが残ったので、翌日に松木さんと宮田さんに聞いてもらった。

「コレコレシカジカで小山さんから電話がかかって来たんやけど...」

私が言い終わるのも待たずに、二人から怒涛のダメ出しを食らった。

「そんなんに絶対に乗ったらあかんで!」

「それって15万出してタクシー代わりにさせるつもりやん!」

「あの人の息子って夜中に熱出してしょっちゅう病院行ってるやん!それに使うつもりやで!」

「『子どもが夜中に熱出すから、車出してもらわなあかんから夜旦那に飲まれたら困る』って言うてたもん!」

「15万出したった!って、四六時中言われるがまま車出さされるで!」

「かづさん!あんた小山さんが免許取るまで一生あの人のタクシーやで!!」

ひょぇー!!

あの時に小山さんの話しに迂闊にもホイホイ乗っていたらと思うと寒気がした。

ちなみにあれから25年ほど経つが、いまだに小山さんは免許を取っていない。

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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かづ

​ブログ「~こんな事を言っちゃあなんですが!~」の管理人で、Ameba公式トップブロガー。 基本専業主婦の50代。子育てが終り、夫と2ニャンと暮している結婚38年目です。 一人っ子の夫と結婚し、舅姑の理想の嫁でなかった私の結婚生活においての戦いを思い出しながら書いています。

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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