<この体験記を書いた人>
ペンネーム:yobo
性別:女性
年齢:47
プロフィール:体力の限界と戦う2児の母です。
2010年、34歳で初めての妊娠し、私は情報収集に必死でした。
地域の保健所が主催している母親学級や、民間の会社が主催しているマタニティ教室にも積極的に参加しました。
その中には、夫婦で参加できる教室もありました。
そこで、夫に父親としての心構えを持ってもらおうと、休日に開催している両親学級に申し込みました。
ただ、そこで男性が習えるのは『赤ちゃんの沐浴』だけでした。
いまはどうなのか分かりませんが、当時はそれが普通だったのだと思います。
助産師さんから沐浴を習いながら、夫は「これは毎日やります!」と宣言していました。
これに「あら、そんなに頑張らなくてもいいのよ~」と助産師さん。
私は「本当に毎日やってくれるなら頼もしいなぁ」と思う反面、少し嫌な予感もしていました。
そして出産すると、この予感は現実のものになりました。
産後の女性は、自分の体調と向き合いながら、常にさまざまな状況に対応し続ける状態となります。
子育ての1日の仕事が沐浴だけということは絶対にありません。
しかしながら、夫は毎日沐浴だけして、他のことは何もしませんでした。
習ったことだけすれば良いのだと信じ込んでいたのです。
沐浴の後のおへその消毒やお肌の手入れ、着替えなどは習わなかったので、すべて私の仕事です。
しかも、夫は実家に寄り道をして、趣味の時間を過ごしてから帰ってくることもあり、沐浴の時間が22時過ぎになってしまうこともしばしばありました。
何時に帰ってくるのか分からない夫を待っているくらいなら、自分で済ませてさっさと寝てしまったほうが良かったのかもしれません。
しかし、せっかく「育児パパの仕事は沐浴!」と信じている夫から唯一の仕事を奪ってしまっては、その先の育児がさらに思いやられるため、帰って来るまで待つことにしました。
やらなくてもいいのだと思わせてしまったら、後々大変になりそうですから。
夫は赤ちゃんをお湯につけて、ほかほかで幸せそうな顔の我が子を見て「俺は今日もミッションをクリアした!」と思っていたのでしょう。
夫は宣言通りに『沐浴だけは毎日』してくれました。
もちろん、助かった部分は大いにありますし、感謝していたのは事実です。
しかし、育児はそれだけではないのだと声を大にして言いたい自分もいました。
両親学級で、もっと他のことも具体的に教えてくれたらよかったのにな、とも思いました。
ちなみに、沐浴の時期が終わってからの夫は、子どもをあやすこともお散歩に連れて行くこともありませんでした...。
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