離婚直前の「奇妙な行動」と離婚調停の文書。兄嫁が「裏の顔」をさらけ出してきて...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ころちゃん
性別:男性
年齢:55
プロフィール:最近、亡くなった有名人のニュースを見るたびに、自分の最期のことを考えてしまう今日この頃です。

離婚直前の「奇妙な行動」と離婚調停の文書。兄嫁が「裏の顔」をさらけ出してきて... 35.jpg

3歳上の兄に関する2010年頃の出来事です。

兄は同い年の女性と結婚し、一人娘を授かり平穏に暮らしていました。

その兄が突然、離婚すると聞いて、私と両親は驚きました。

直接の原因は兄嫁の浪費で、兄に隠れて高額の買い物を繰り返していたというのです。

それも兄に発覚しないよう通販の受取人を自分の兄弟姉妹に頼み込み、しかも自分のクレジットカードの使用履歴も残さないように、彼らにカード払いまでしてもらっていたそうです。

そして、後からわざわざ現金を持参して引き換えに商品を受け取るという、手間がかかることを行っていました。

兄嫁は不審がる兄弟姉妹に「自分は家を留守にしがちで、また兄弟姉妹らの家の近くに偶然仕事の用があるから都合がいい」と、言い訳していたとのことでした。

しかし、兄嫁の兄弟姉妹は常識人で、度重なる不可解なショッピングを私の兄に知らせました。

兄嫁は軽い精神的な病を抱えていたようですが、兄はこの入念な偽装工作は悪質で根が深いと判断し、離婚を決意しました。

もともと兄夫婦は我が家から飛行機で1時間の遠方に住んでいたにもかかわらず、兄嫁は比較的頻繁に私たちの実家を訪れてくれていました。

その際、私の両親が当時まだ就学前の孫の相手をする最中、彼女は比較的自由にのんびりと過ごし、特に実家の家事を手伝うわけではありませんでした。

ただ、リラックスしてくれることがうれしいのか、そんな兄嫁を両親はむしろ歓迎していました。

また、私が帰省して顔を合わせたときの印象もよく、両親と私は「兄の結婚相手がいい人で本当に良かった」と、口々に褒め称えていたのです。

それがこのような理由で離婚すると聞いてショックでした。

ところが、離婚の話が伝わった直後から、兄嫁の奇妙な言動が始まりました。

両親と離れて暮らす私のところへ突然電話をしてきて、こんなことを言うのです。

「離婚の理由がさっぱりわからないのですが、何か聞いていますか?」

このときには私は既に離婚の原因を聞いていましたが、余計な荒波を立てたくなかったのでただ「知らない」とだけ答えました。

さらに奇行は続き、私のところへ彼女の側の離婚調停の文書を送りつけてきて、読んでほしいと言います。

何がしたいんだと思いつつ読んでみると、内容はショッキングなものでした。

兄との細かい不和については知る由もありませんが、実家のことまで酷くけなしていたのです。

内容は「まずい食事を出された」、「寒い部屋に寝かされた」などと言いがかりのようなものばかりでした。

母は自ら料理は下手だと公言し、常々「下手な料理でごめんね」と彼女に言っていましたが、美味しいとかまずいとは別の話。

また、実家が寒いのは彼女の言う通りですが、それぞれが就寝する部屋でエアコンを使うことにしており、決して彼女を一番寒い部屋に押し込んだわけではありません。

浪費という、消すことのできない自分の弱点を少しでも埋め合わせ、夫側にも悪いところがあったと思わせたい、そう感じる虚しい攻撃でした。

ただ、それでも一度はいい人だと信じた人間からすると、自分の実家をけなされて、私はとても不快な気持ちになりました。

結局、兄嫁のあがきは調停には大した効果もなく、兄の寛大な処置により離婚が比較的早く決まったのが不幸中の幸いでした。

良好だったはずの人間関係が突如壊れたことを残念に思いつつ、私は後足で砂をかけるような振る舞いはするまい、と肝に銘じた出来事でした。

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