<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女
年齢:54歳
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。「一個ちょうだい」は雪見だいふくまでなら許せるタイプです。
今年54歳の兼業主婦です。
30年ほど前に結婚してから夫(55歳)の実家で暮らしています。
義両親も健在で、現在も同居しています。
義母は75歳でとても人が良く、嫁の立場である私にも結婚当初から良くしてくれたので、世間一般な嫁姑問題とは無縁でした。
ただ、その人の良さが原因で困ってしまっていることもあります。
義母は優しく、人が良いゆえに、他人になんでも分け与えてしまうのです。
例えば先日、義母が公園を散歩していたときのことです。
目の前でどこかのお家の子ども(小学生くらいだったそうです)が転んでしまったらしいのですが、近くに親御さんはいないようで、義母は声をかけながら起こしてあげました。
膝をすりむいていたので、義母は自分の持っていたハンカチを公園の水道で濡らして傷口を拭いてあげ、そのハンカチもその子にあげたと聞きました。
子どもの親御さんが義母のことを探し出して、わざわざ家までお礼に来てくれて、そこで初めて私を含めた家族もこのことを知りました。
実はこのとき、義母が子どもにあげたハンカチは、数年前に家族で旅行に行ったときに義母が気に入って買った藍染のものでした。
驚くと同時に、大切に使っていたものを子どもが心配だからと、そのままあげてしまうのも義母らしいなと思いました。
これだけなら義母が優しい人という話で終わるのですが、押しにも弱いところがあり、他人から迫られると人からもらった大切なものをあげてしまうのです。
先日のハンカチは義母が自分で買ったものだったので良いのですが、その前は桜の形をしたイヤリングを知人にあげてしまい、孫に怒られています。
そのイヤリングは、義母の誕生日にハンドメイド作家である孫娘(25歳。義姉の娘)のBちゃんがプレゼントしたものでした。
手作りの一点もので、義母も大事にしていたのですが、地元の婦人会にイヤリングを付けて出かけたとき、知り合いの方にそれを褒められたそう。
そして「同じものが欲しい」「どこで売っているの?」と問い詰められて、イヤリングをその方に譲ってしまったとか。
それを知ったBちゃんは「おばあちゃんのためにせっかく作ったのに!」と怒って「そんな簡単に人にあげちゃうなら、私もなんか悲しいし。もう作らないから」とも...。
さすがにしょげていた義母ですが、この性格は治らないかなと思います。
ただ人が良いなので、注意しづらくて私も困っています。
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