<この体験記を書いた人>
ペンネーム:gaspal
性別:女性
年齢:42
プロフィール:私(42歳)、夫(53歳)、小学5年生の息子の3人暮らし。共働き家庭です。
42歳の兼業主婦です。
2022年の10月初旬、最高気温が30度近くになった暑い日がありました。
その日、私は所用で、最寄り駅から徒歩で20分ほどかかる場所へ行かなければいけませんでした。
慣れない場所のため緊張し、また暑さで疲れてしまったのか、用事を済ませ、駅へ向かう帰り道の途中、私は急に気分が悪くなり、路上に座り込んでしまいました。
立ち上がろうとしても目まいがして、吐き気がするほど体調は悪化。
全身がしんどく、偶然目の前にあったバス停のベンチに座りました。
少しでも休もうと持参したマイボトルの飲み物を飲んでも、しんどさは増す一方で「どうしよう」と不安になってきました。
すると「すみません。大丈夫ですか」と見知らぬ女性(40代、Bさん)に声をかけられました。
後から知ったのですが、Bさんはバス停の目の前で鍼灸院を営んでいる方でした。
バスで来院する患者さんがいるそうで「もうバスが着く頃だけれども、誰か常連さんの患者さんが来るかな」とふと外を見て、座り込んでいた私を見つけたそうです。
「鍼灸院は私が一人でやっているのよ。今はお昼休みで、しばらく患者様もいらっしゃらないわ。1階の待合のソファーでゆっくり休んでください」
Bさんはそう言ってくれました。
私はBさんの申し出に戸惑い「初対面だし図々しすぎるよね」と気が引けたものの、本当にしんどかったため、お言葉に甘えて休ませてもらうことにしました。
「疲れと軽い熱中症だと思うのね。急にまた夏みたいに暑くなったからね。飲み物を飲むだけじゃなく身体も冷やして、少し甘い物もとって落ち着いてくださいね」
Bさんは優しく声をかけつつ、テキパキと面倒を見てくれました。
貧血気味でもあった私に、アレルギーの有無を確認後、漢方のドライフルーツを少し口にするよう勧め、首の後ろや脇などにタオルを巻いた保冷剤をあててくれたBさん。
「麦茶は熱中症にいいけれど、ずっと同じ味だと気持ち悪くなってしまうわね」
そう話してジャスミンティーまで出してくれました。
小1時間も休ませてもらい、すっかり体調も回復した私。
「この暑さでは、みんな身体も参りますよね。お大事にしてくださいね」
Bさんに丁重にお礼を言う私を、優しく笑顔で見送ってくれました。
後日、私はBさんにお礼の手紙を書きました。
すると、Bさんからご自身が描かれた素敵な花の絵と「みんな、おたがいさま」と美しい文字で書かれた葉書が届きました。
感謝とともに葉書を見ると元気が出るので、この葉書を自宅に飾っています。
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