日陰者だった私に訪れた課長昇格。勘違いして調子に乗った結果...

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ペンネーム:いずなぎぢぃ
性別:男
年齢:52
プロフィール:既婚、子供2人、孫2人、母親同居。某製造会社勤務で技術職の自称プロ。35年間製造職で昨年管理職に転属。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

◇◇◇

「○○部の課長をやっていただけますか」

社長室に呼び出され昇進を打診されたのは45歳の夏でした。それまで影の存在で、まさに縁の下の力持ちだった私に舞い降りた夢のような瞬間でした。でも、「夢」と感じた時点で私の考え方は間違っていたのかもしれません。

後輩の10歳年下の部長の下での課長職です。その部長とは先輩後輩時代から息が合い、○○さん!と慕われ仲の良い関係。二人してがっちり手を組み「俺たちの時代が来た」と喜びを共にしました。

部下は20名。19歳から60歳までで全員製造、新人からプロまで多彩なメンバーです。パワハラなる言葉も少しは意識していて、気をつける意思もありました。

年下から使われるのは嫌、とあからさまに態度で示す年配者もいましたが、若手を育てる使命もあり慎重に采配を振るいました。

若手は私を慕い私の技術を素直に学び仕事もメキメキ上達しました。彼らは7年経った現在はその部署の主峰となっています。

私は、それまであまり社内でいい待遇を受けていなかったので、課長になってからの2年は天下をとったような気分でした。欲しい備品は二つ返事で買ってくれる、昇給も人並み以上、他部署社員にも慕われました。

次第に、そんな環境に慣れ、自分の実力以上に偉そうに振る舞うようになってしまったのです。

驕っていました。有頂天でした。今で言う「調子こいて」いたのだと思います。

過度な残業、部下の呼び捨ては当たり前。挙句は自分のための買い物に行かせたり、送迎をさせたり。これが何年か続いたのです。

いに、私の行動はパワハラに当てはまる、という判断に。上層部の目も一変、今年、降格を言い渡されました。その時の私は、まったく原因を理解していませんでした。

「何が悪かった?」

降格してからしばらく、そのことが毎日頭をかけ巡っていました。

当時は「私は悪くない」の一点で考えていたのですが、最近違うような気がしてきました。

例えば、メンバーから無視されることが増えたこと。「なぜ無視するんだ?」と言っていたのですが、今となっては何らかの落ち度があったからみんなに無視されたんだろうと思います。何もなければ無視なんかしません。私に原因があったからこういう結果になったのです。自分がまったく見えてませんでした。

最近、そんな驕った私の意識を変える出来ごとがありました。

ある取引先の社長さんが、「子供にゲーム機を壊された。ショックだがそこに置いた自分が悪いから子供は叱れない」と言ったのです。

衝撃でした。私は子供が私の大事なものを壊せば当然のように子供を叱ることでしょう。

自分とは真逆で、とっさに「こんな人になりたい」と心から思いました。

降格し、人望も失いました。

でも、きっとまだ間に合います。

これが人生リセットのチャンスととらえ、がんばります。

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