「先生は病気でお休みです」卒園式で気づいた幼稚園でのパワハラ疑惑

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ペンネーム:ららら
性別:女
年齢:48
プロフィール:3人の子どもと暮らすアラフィフです。末っ子がようやく小学生になりました。まだまだ子育て人生真っ最中です。

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

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今年の4月に、我が家の3番目の子どもがようやく幼稚園を卒業し、小学生になりました。3人とも同じ園にお世話になっていたので、卒園式の日はきっと感無量、ハンカチが何枚あっても足りないくらい感動するのではないかと思っていたのですが、当日、主担任の最後の挨拶を聞いた時、無残にもその予想ははずれてしまうこととなりました。

遡ること、昨年の初夏。子どものクラスの担任は複数配置だったのですが、そのうちの1人のA先生が、突然ある日を境にお休みになってしまいました。A先生は新任さん、4月から子どもたちのクラスの担任になって目をキラキラさせながら「がんばります!」と、とても張り切っていたのに、なぜ? と、保護者の間で色々と噂がたちました。

私は気が付かなかったのですが、他の保護者は、A先生はお休みになる少し前から元気がなく、すごく痩せていたと言っていました。主担任がA先生を始めクラスの他の担任がしたミスを子どもの前で罵倒するシーンを見かけた保護者もいました。

子どもたちには主担任から「A先生は、病気でお休みしています」と説明があり、それを信じてA先生が戻って来るのを心待ちにしていたようでした。ところが、保護者には園から、説明もおたよりも一切なし。何人かの保護者は、園にA先生のことを尋ねたそうなんですが「体調不良で......」としか答えてくれなかったそうです。「なんでお休みなんだろう?」「もしかして、精神的な理由?」など、もやもやした気持ちを保護者や子どもたちが抱えたまま、半年が過ぎたころ。ようやく園から、一通のおたよりが届きました。それは、A先生の復帰と同時に担任を交代するとのお知らせ。子どもたちも保護者も信頼を寄せていた先生だっただけにとてもびっくり、そして悲しい気持ちになりました。

A先生の代わりに別の先生が入ることになり、そのまま何事もなかったかのように、年度末の卒園式を迎えました。A先生も別のクラスで何とか最後まで持ちこたえたようでした。

ここで主担任の挨拶の話に戻ります。主担任の挨拶の最初の一言が「私がどうしても、このクラスを持ちたいとわがままを言って、最後まで持たせてもらいました」え? わがまま??? でクラス担任を持つって、どういうこと??? 保護者の間で、ひそひそ話がわいたのですが、主担任はどこ吹く風で、最後までご自分主体の話を続けていました。

どうやら、主担任とA先生の間でクラス運営のための意思疎通がうまく出来ず、経験豊富な主担任の意見が優先され、A先生が精神的に参ってしまい、お休みになったようなのです。ベテラン教員が当たり前のようにわがままを言って、前途ある若い先生の芽を摘み取ってもいいの? 子どもは寂しがっていたのに?と疑問しか浮かびません。園という閉鎖された空間にあるパワハラの現実を見せられた気持ちにもなりました。もやもやもやもや......子どもの卒園式で喜びにあふれる日になるはずだったのに、思わぬ事実を目の当たりにし喜びが半減しました。残念な幕引きで、ある意味一番忘れられない子どもの卒園式ともなりました。

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