<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女性
年齢:53
プロフィール:両親と同じ敷地内に住んでいる53歳の自営業。
先月末の出来事です。
父(82歳)が病気で入院しました。
普段、両親の面倒は私が見ているのですが、今回は大きな病気なので、入院前に医師からの
説明を聞くときは兄(55歳)が対応してきました。
入院当日も2人で付き添って父を送って行きました。
その帰り道のこと、車内でいろいろと話しているうちに兄が「両親に感謝しなくてはいけない」と言い出しました。
そこで、普段は口にしませんが、出戻りの自分が住む場所があり家族の中にいられることに感謝していると話しました。
私の言葉を「うんうん」と聞いていた兄。
ちゃんと感謝の気持ちを持っていて、たまには褒めてもらえるかな? なんて考えていたのも束の間。
急に強い口調で「それだけじゃないぞ」と言ったのです。
一瞬、何のことを指して言っているのか分かりませんでしたが、兄夫婦にも感謝しろ、という意味と理解して、改めて感謝の言葉を伝えました。
独り身の私は何か起こったときは兄夫婦に手を貸してもらっていること、義姉が私に親切にしてくれていることなど、少しリップサービスも込めて伝えました。
すると、それを聞いて何かつぶやきながら納得した様子の兄。
そのもっともらしい表情を見てカチン。
ちょっと待て、と思ってしまいました。
自分はどうなの? 私への感謝はないのか? と。
兄夫婦の家も私の住まいと同じ敷地にあり、建てた時は建築業を営んでいる稼業を継いだ私が担当していました。
建物だって、父の職人仲間が請け負ってくれたので、金額も一般的な場合よりは勉強してもらっているはず。
少なくともうちの担当の仕事に関しては、従業員のお給料の分しか手間賃は請求していませんし、材料費だって原価でやりました。
兄夫婦はどれだけ節約できたことか。
それを考えると、建てた当時は稼業を手伝い、今はそのまま継いでいる私にはお礼を言ってほしいくらいです。
「稼業を継ぐ」と言って教育に私の倍以上もお金を掛けてもらった挙句、他の職についた兄。
当時の父の落胆を知っているのでしょうか? 兄は私とは頭の出来が違うし、私も両親にはいろいろと負担を掛けてきました。
あまり言える立場ではありませんが、つい、そんなことまで考えてしまいました。
さらに現在のことで言えば、兄は普段の両親のことは私に任せきりです。
ゆっくり話をすることさえほとんどありません。
今回は大きな病気だからと初めて関わってきたくせに、一方的に「俺に感謝しろ」なんて言い方ありませんよね?
兄妹としてお互いに似たような立場でしょう? それなのに自分の事は完全に棚に上げて田舎あるあるの「長男偉い」全開の兄の態度にモヤモヤです。
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