まるで正反対な職場の先輩二人に学んだ、賢い働き方&生き方とは

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ペンネーム:ぴろ
性別:53
年齢:女
プロフィール:最近、私の周りの人にいろんな変化がでてきています。50代だから?

※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

◇◇◇

私が正社員として働いていた会社には、二人の先輩女性社員がいました。Aさんは私より10歳年上で、Bさんは14歳上でした。
Aさんは家庭が一番大事な主婦業完璧な方です。Bさんはご主人を若い頃に亡くされたシングル女性です。

会社に入社した当時、私は27歳で子供なしの既婚者でした。

専門職でしたので、入った当初は何が何だかわからないことばかりでしたが、なぜか仕事ができると思われて、どんどん担当の仕事が増えていきました。

私は若い頃転職が多く、複数の会社にお世話になった経験があるからか、仕事をきちんとするために、与えられた仕事は何のために、いつまでに、どこが目標かを確認するくせがついていました。そんなことから、態度が生意気だと思われがちでした。

これが原因か、その先輩二人からはちょっといじめられたりもしたのですが、数年後にはお互いの理解が進み、普通に仕事ができるような環境になっていました。

二人の先輩を客観的に観察して私が思ったことです。

Aさんは家庭第一なのはいいのですが、仕事中に家庭の用事をしたり、家族との電話をしょっちゅうしている人でした。緊急のことならまだわかるのですが、正直、くだらないことで電話がかかってきてもおかまいなしです。家族が原因で遅刻してくることも頻繁にありました。

仕事ができるかというと、それも疑問。彼女の担当していた仕事を私が引き継ぐことになったのですが、彼女はその仕事をよく「とっても大変なの」と言って周りに手伝わせていました。しかし担当を変わってみると、拍子抜けです。このくらいの内容と量で大変、大変と言っていたんだとびっくり。それまでは、口が達者な人なので、仕事ができる人と思っていたのですが。

彼女の問題点は仕事向きではないということでした。仕事中でも、自分の思い通りにならないとすぐ感情的になり、泣いたりしてしまうのです。家庭では自分が一番で、すべて自分の思い通りになってきたのでしょう。仕事でも自分の思い通りに周りを動かしたい人でした。でもそれは周りからするととても迷惑でした。

そして実はこの先輩は社長の血縁者でした。今なら仕方がないと思えるのですが、その当時はまだ若かったので、モヤモヤしたのを覚えています。

ですが、Bさんは気配りのできる方でした。さりげなく、Aさんの機嫌を損ねずに私達後輩にもフォローができるのです。Bさんから言われたのは、「Aさんの私用電話のことも知っているし、どうかとは思うけど、あの人は特別だから許してあげてね」でした。

Bさんはお茶目なところがあり、会社の雰囲気をなごませてくださる方でした。
たとえば、得意先の社長のものまねをしたりして、みんなを笑わせてくれたこともありました。誰かの仕事が忙しいときには手伝ってくれることもありました。

Aさんは常に自信満々の人でしたが、傍から見ていると中身がなくて残念な感じ、Bさんはどんなときもユーモアを忘れずにいる人でした。

この二人から学んだことは、年齢に関係なく常に謙虚にしつつも、楽しく生きるということです。
女性の生き方は様々ですが、今思えば若い頃に自分より年上の女性の正反対の働き方を身近に見られたことは、私にとってよい経験になりました。

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