<この体験記を書いた人>
ペンネーム:けんけん
性別:女性
年齢:51
プロフィール:実母(80歳)息子(13歳)と3人で、ちょっと田舎に住んでいます。
今から12年ほど前、父(当時70歳)、母(当時68歳)、息子(当時2歳)と私(当時39歳)で日本海のほうへ海水浴に行った時のことです。
息子は初めての海水浴で、みんなウキウキ気分でした。
海岸に近いところに車を停めて浜辺へ向かうと、海の家に限りなく近いところに観光バスが3台停車しています。
団体さんが来ているのかなと思いつつ、海の家の外にある更衣室兼シャワー室で着替えて海に行きました。
浜辺で遊んでいると、少しこわもての集団が海水浴を楽しんでいるのが見えます。
先ほどの観光バスはこの方々のバスだったようです。
リーダー格の方に「○○ちゃん」と周りの方が呼びかけては、楽しげに話をしていました。
やがて午後になり、渋滞を避けるために、少し早めに帰り支度を始めることに。
更衣室兼シャワー室で最初に私が着替え、その後、父が男子更衣室で息子の着替えをしてくれました。
最後に両親がそれぞれ着替えている間、私は息子を見ながらかばんに荷物を詰め、帰り支度をしていました。
すると、近くで遊んでいたはずの息子が、少し離れたところにある堤防の上を歩いているではありませんか。
危ない! と思った私は大声で息子を呼びました。
「○○太! 危ないからこっちに来て!」
「○○太! 何回言ったらわかるの!」
「かぁちゃんの言うことが聞こえないの? ○○太!」
大声で何度も注意しました。
その時、先ほどまで賑やかだった大勢のお客さんの話声がピタっとやみ、静まり返ったのです。
不思議に感じて振り返ると、浜辺で一緒だったこわもての集団の方々が私の方をじっと見据えているではありませんか。
え? な、何? とビックリしていると、リーダー格の方と目が合いました。
すると、リーダー格の方は何とも言えない笑顔を返してくれました。
そのときに理解したのです。
恐らくリーダー格の方と息子の名前が一緒だったのでしょう。
このグループの方々は、リーダー格の方の名前を何度も呼ぶ私に冷や冷やしていたのかもしれません...。
下手をするとトラブルになるところでした。
リーダー格の方の笑顔に救われたのか、こわもての皆さんは何も言わずに去っていき、息子もすぐ戻ってきてくれました。
初めて息子と海に行った時のヒヤリとした思い出です。
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