「あなたたちの部署と格が違うので」香典集めに声をかけられなかった理由。そんなこと言う人いるの?

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:abby
性別:女性
年齢:55
プロフィール:猫ラブ・ベジタリアン。夫は外国人。

「あなたたちの部署と格が違うので」香典集めに声をかけられなかった理由。そんなこと言う人いるの? 70.jpg

私は10年以上、秘書として個人病院に勤めています。

4月に新入職員(10代)に不幸があり、職員一同として香典を包みました。

しかし、私を含めて3名は声をかけてもらえませんでした。

お金を集めていることをたまたま耳にした私は、3名の同僚の1人A子さん(60代)に聞いてみたのですが「知らない、聞いてない」との返事。

もう1人の同僚B男さん(60代)からお金を集めていたC子さん(40代)に、私たちも入れてほしい、と伝えると「もう渡してしまった」というので、結局3人の連名で香典を渡してもらいました。

私たちの部署は集めなくていいかなと思った、とC子さんは言うのです。

そんな些細なことがきっかけでした。

私はだんだんと気持ちが沈み、急に胸がドキドキしたり、突然涙が流れたり、よく分からないのですが、毎日が苦しくなってしまいました。

職場での見えない線引きに、疎外感を感じたのだと思います。

数日が経ち、Cさんから「3人の香典を渡しました」と声をかけられました。

Cさんへわだかまりを持ちながらもお礼を言うと、部署が違うので声をかけると迷惑だと思った、と声をかけなかった理由を話してくれました。

なんと、20年ほど前に同じようなことがあったそうで、当時所属していた人からこんなことを言われたそうです。

「こちらは別で香典を出します。この部署はあなたたちとは格が違うので一緒にしないで結構」

同僚だからと声をかけたのに、逆に叱られて馬鹿にされるなんて...。

過去にこんなことがあったため、Cさんは声をかけなかったそうです。

意地悪な気持ちではないことが分かり、Cさんとしばらく話すと、彼女は私に「すみません」と言ってくれました。

そこで、私も仲間外れにされたようで悲しくなったこと、何かあれば慶事情報は共有してほしいし、集金などをする場合は必ず声をかけてほしい、と伝えました。

また、参加する、しないは私たち各々で決めることだと思う、と自分の思いを口に出して伝えました。

他人のために、誰かを助けるために行動することは、意外と積極的にできるものです。

しかし自分のために、自分の気持ちを素直に「私はこう感じた」と当事者に話すことはなかなかハードルが高いと思いませんか?

穏便にスルーすれば楽だと思うのですが、あとでモヤモヤすることもあります。

そのモヤモヤが消えたと感じても、実は感じていないふりをしているだけで、無意識下ではどんどん心に溜まっていくものです。

私自身、物事にあまりこだわらない性格で思いやりのあるタイプと自己分析していたのですが、ただ「いい人」を演じて気になることを気にしないように無理をしていただけ。

我慢していたのかなと、この件をきっかけに思うようになりました。

日常の些細な出来事が引き金になって、うつ気味になって、そう実感したのです。

今回、私は彼女に「悲しい気持ちになった」と言えて本当によかったです。

自分の気持ち、特にネガティブな感情を言葉で当事者に伝え、聞いてもらうことは簡単ではありませんが、小さな一歩になるのかなと思いました。

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