<この体験記を書いた人>
ペンネーム:クロ
性別:女性
年齢:43
プロフィール:上は社会人、下は小学生の5人のママです。子どもたちの成長を見守りながら、悪戦苦闘して頑張っています。
私には子どもが5人います。
上から順番に20歳、19歳の社会人、高校1年生、中学1年生、一番下は小学5年生です。
高校1年生の三男が中学3年生の冬、2022年の初めの頃の出来事です。
三男は、通信制高校への進学を決めていました。
そこでeスポーツコースに通い、ゲームはもちろん、ゲームを通して人間関係、英語力、心を鍛える勉強をしています。
三男は中学1年生の途中から、学校に行けない日が多くなりました。
私たちはもちろん、どうやら本人もなぜ学校に行くことができないのか分かっておらず、不安や心配の毎日でした。
体調の優れない日もあり、家で寝ていることが多くなりました。
そんな生活でしたが、学校の友だちと楽しそうに会話をしながら一緒にゲームで遊べる環境が、三男も私たち親も救いだったような気がします。
中学3年生になっても学校に行ける日は数える程度でした。
出席日数も足りず、成績も悪かったので、進路のことを考えると不安な日々でした。
そんな中、eスポーツコースのある通信制の学校と出会い、「この学校に行きたい!」と息子が言ったとき、親として応援する決心をし、息子の再出発を喜びました。
卒業文集に息子は「将来の夢はプロゲーマーになることです」と書き、そのために今、ゲームの練習や英語の勉強を頑張っていると書きました。
期限までに記載して提出しないと卒業文集に載せられないからと先生から言われていたので、きちんと書き上げて提出したのです。
みんなと一緒の文集に息子の文章が載っているだけで、嬉しくてたまりませんでした。
そんなある日、偶然会った三男の同級生のママ友(40代)に笑いながら言われました。
「卒業文集に将来の夢プロゲーマーとか書いてたけど...この先どうするの?」
「え? うん。どうなるか分からないけど、eスポーツの学校に通って、頑張ってみるよー」
若干顔がひきつっていたかもしれませんが、なんとかその場はやり過ごした私。
今ではeスポーツはメジャーな競技で、何億という大金が動く世界ですが、理解のない人はたくさんいます。
特にゲームをしない人にとっては、ゲーム=遊びでしかありません。
ゲームをしてお金を稼ぐ、ゲームをしに学校に行く、そのこと自体が有り得ないのだと思います。
その世界のことを一切知らない、情報としても入ってこないので、仕方のない反応なのかもしれないけれど、三男の夢だけでなく、三男自身をバカにされたようで悔しくなりました。
「自分の子どもがゲームを作る人になりたいと言ってるけど、どうにかしてあきらめさせたい」
そんなことを言うママ友(40代)もいます。
ゲームやそれに関わる人たちを下に見ているママ友たちにモヤモヤするばかりです。
頭にくることもありますが、そんな人たちはいつか見返せればいい...私たち家族は三男の夢を応援していきたいと思います。
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