<この体験記を書いた人>
ペンネーム:まさかず
性別:男性
年齢:43
プロフィール:実父も他界し、義父とは上手くやっていきたいサラリーマン息子43歳。
新型コロナが世界に蔓延して早2年。
世間の風潮もいかに日常を取り戻してゆくかに移りつつあると感じています。
幸い我が家の生活も、家族ともどもコロナ前の日常を取り戻しつつあります。
みなさんはワクチンを打ちましたか?
仕事の都合で打つしかない人、素直に打つ人、打たないと決めている人。
ワクチンに対する考え方も人それぞれだと思います。
ただ、その考え方の違いが、我が家の悩みのタネになっています。
私(43歳)は、結婚して17年になります。
義父(78歳)と義母(75歳)も健在で、大きな病気もなく日々穏やかに過ごしているようです。
2人とも私にはよくしてくれて、トラブルとは無縁の間柄でした。
義両親は月に一度は我が家に孫の顔を見に来てくれて、その際にたくさんの食料品・生活品を置いて、子育てを応援してくれていました。
そんなやりとりもコロナウイルスのせいで一時疎遠になりましたが、義父はパソコンに明るく、いち早くZoomを導入し、オンラインで画面越しにやりとりしていました。
雲行きが怪しくなってきたのは、ワクチンの接種が始まった頃からです。
義両親は高齢なので優先的に摂取できるのですが、義父が難色を示したのです。
「あんな即席で作ったワクチンは信用できん。国は隠しているがたくさんの副作用・弊害も出ていることが、ネットにはたくさん書いてある。あんなものは打っちゃいかん」
そう言って完全拒否のスタンス。
「あんなものは打っちゃいかんぞ。この後、10年20年たってどうなるかわからんからな」
私にも釘を刺してきました。
私も先走って打つことはしませんでしたが、会社では職域接種も行われ、打つのが当然の雰囲気に。
妻も学校関係の仕事があるため、ワクチンを打ちました。
「お互いそれぞれの生活、考えがあるから、私たちの判断でやるね」
妻が義父と話をし、このときは大きないざこざにはならず収まりました。
そして次第にコロナも落ち着き、マスクをしながら徐々にお互いの往来も復活してきました。
2022年のお正月は帰省し、コロナ前と同じような触れ合いができました。
その月末、義父から妻に電話がかかってきました。
「みんな元気にしているのか?」
「うん。大丈夫。みんな元気に学校に行っているよ。でも〇〇(次女13歳)が昨日ワクチンしたから熱で休んで...」
妻も言ってから「しまった」と思ったようですが、遅かったようです。
「何! 孫にワクチンを打たせてんのか!? あれほど危険だと言ったのに、この後どんなことになるか考えたのか!?」
次女は過去に痙攣をおこしたことがあります。
最近はその症状も落ち着いており、日常生活には問題ありません。
でも、月一回通院し、薬も服用しています。
その医師よりワクチンを接種するように勧めがあったので打ったのです。
それをきちんと説明しましたが、義父は聞く耳を持ちません。
「そんなものは信用しちゃいかん! 医者なんてそっちの方の回し者なんだから! それは、まさかずも同じ考えなのか!?」
妻も「考え方の違いは仕方ない。言い合いはやめよう」となだめたらしいのですが、義父の怒りは収まりませんでした。
「将来、妊娠できなくなったらどうするのか? 後遺症で歩けなくなった人もいるんだ」
などなど、ワクチンの副作用の事例を並べ続け、結局言い合いになりました。
しまいには「うるさいわね!」と妻が怒って電話を切ってしまいました。
「もう、お父さんとは話したくない!」
それ以来、疎遠になってしまいました。
世の中でワクチンの3回目や4回目、子どもの接種も話題になる中、ワクチンを打たない義父・義母がコロナになることなく元気に生活をしているのも事実です。
義父も孫のことを心配して言ってくれているのも分かります。
世の中にはもっと大変な方がいるとは知りながらも、コロナが原因で妻の親子関係を引き裂かれてしまっています。
これもコロナ禍の弊害なんでしょうか...。
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