<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぴっぴ
性別:女性
年齢:43
プロフィール:小学生高学年と低学年の2人の子どもを持つパート主婦です。
遠方にある義実家では、義父と義母(ともに80代)が2人で暮らしています。
ですが、本当は2人ではなく、多数の同居人(?)がいるのです。
その同居人とは10体ほどのぬいぐるみ。
まるで人間のように役割を持ち義両親とともに暮らしています。
例えば、猫のぬいぐるみ・にゃー子ちゃんは、義両親が車で移動するときは必ず同乗し、「スピード出し過ぎにゃ」など声をかけてくれます。
義実家の交通安全担当なのだそう。
くまのぬいぐるみ・テディくんは、毎日の天気予報をチェックして、「今日は晴れですベア〜」と言ってくれるとのこと。
また、常に義母のカバンに入っている小さいウサギのぬいぐるみ・うさちゃんは、義母の執事で、生協の注文や振り込み関係などの事務作業を一緒にやってくれます。
「今日は生協の注文をしなきゃいけないぴょん」と言いながら...。
もちろん、義両親がぬいぐるみを持って、声を当てながら操っているだけです。
さらにこのぬいぐるみたち、義両親の設定では「〇〇(義両親の苗字)ぬいぐるみ株式会社」を作っているそうで、各部署が各役割を果たして義実家の平和を守っているのだそう。
夫と結婚後しばらくして、義実家には随分ぬいぐるみがあるし、いつも置いてある位置が違う...と不思議に思っていました。
ある日、義父がにゃー子ちゃんを肩に乗せて歩いているのを見て、ああ、なるほど...と察しました。
義母の芝居を見て、はじめは申し訳ないことにドン引きしました。
しかし、我が家に子ども(義両親にとっては孫)が生まれると、義母の芝居も不思議と慣れるものです。
「かわいいですにゃ~」「いとうしすぎるべあ~」とにゃー子、テディを持って、ぬいぐるみがしゃべっている体で子どもに話しかけている義両親を見て、ほっこりしてしまいます。
今では、義実家の訪問時に「いらっしゃいにゃ~」とぬいぐるみに声を当てて歓迎してくれる様子を見ると、安心するくらいにまで成長しています。
本人たちが楽しければいいですよね。
ただ、義両親は自分たちが亡くなった後、このぬいぐるみたちの処遇を心配しています。
以前、一緒に火葬するのはかわいそうだから引き取ってほしいと言われました。
きっといつかうちに「〇〇 ぬいぐるみ株式会社」のみなさんがやってくるのだな...私と夫が亡くなったら子どもに引き継がなきゃいけないのかな...と。
それだけはちょっとなんとも言えない気持ちです。
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