<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ぴち
性別:男
年齢:51
プロフィール:2匹の女の子の金魚を飼っています。ひょっとすると、金魚にも人みたいな自我があるのかもわかりませんね。
ちょうど1年前。
当時44歳の妻と車で出かけたときのことです。
通りすがりの道の駅に立ち寄ると、14匹のメダカがバケツに入って販売されていました。
メダカを見た妻は購入を決意。
14匹のメダカの入ったバケツを抱えるように大切に持ち、助手席に座ります。
どうしてこの人は出先でこういうものを買うのだろう、と思いながらも、私(当時50歳)は水がこぼれないよう慎重に車を運転して帰宅しました。
14匹のメダカは、白いもの、黒いものがほとんどで、赤いものが2匹だけいました。
水槽のほか、飼育セット一式を揃え、飼い始めて数週間たった頃です。
最初はどのメダカも小さく、その形も分からなかったのですが、少しづつ大きくなり、メダカの形がはっきりしてきました。
そのときに気付いたのですが、赤い2匹だけが形が違うのです。
そして、他のメダカの2倍の大きさに成長していました。
実はこの赤い2匹、金魚でした。
メダカと比べてあまりにも体が大きいので、金魚用に水槽を新たに購入し、メダカと別で飼うことになりました。
この金魚たち、ヒレの形などから、どうやら女の子であることが分かりました。
そして、この2匹は姉妹なのか、いつもぴったりと寄り添っています。
そんなに狭い水槽ではないので離れて広々使えばいいのに、と思うのですが、ご飯を食べるときも、遊ぶときも、水槽の底に沈んで寝ているときも、常に一緒に並んでいます。
試しに、別々の水槽に分けたことがあります。
すると、それぞれがほとんど動きません。
それどころか、大好きなはずのご飯もろくに食べなくなってしまいました。
やっぱり寂しいのかなぁと一緒の水槽に戻した途端、2匹はギュンギュンと水槽を泳ぎ回り、ご飯もバクバク食べました。
そんなとても仲の良い2匹ですが、いつも水槽の手前、私たち夫婦が見えやすいところにいます。
最初はご飯アピールだろうと思っていたのですが、どうやら違うようです。
寝ているときもこちら向きです。
私たちが仕事や外出先から帰ってきたときも、こちら側を向いています。
金魚と言えど女の子。
「きれいな私を見て!」とでも言いたいのかも知れません。
最初はメダカを飼うつもりでいた妻ですが、今ではどちらかというと金魚たちに愛情を向けているようです。
とはいえ、メダカたちをおざなりにしているわけではありません。
1年前に我が家に来たメダカは全て亡くなってしまいましたが、妻が孵化させ、大事に育てた子メダカが大きくなりました。
子メダカから、さらに孫メダカまで生まれ、現在水槽は3個に増えました。
我が家で育つ小さな命。
それを愛でる妻をこれからも見守っていこうと思います。
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