肉球とモフモフで「ああ、安らぐ...」乳がん手術で気持ちが沈んだ私を癒してくれた「猫セラピー」

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:はおり
性別:女
年齢:58
プロフィール:専業主婦。子どもは3人、皆、社会人で独立しています。趣味は断捨離と猫と遊ぶこと。

肉球とモフモフで「ああ、安らぐ...」乳がん手術で気持ちが沈んだ私を癒してくれた「猫セラピー」 39.jpg

私は58歳で専業主婦をしています。

子どもたち3人はすでに独立していて、同い年の夫と2人で穏やかな生活をしています。

今から10年前、48歳のときに初期の乳がんになりました。

手術後の経過も良く、1週間くらいで退院。

その後は、1カ月ごとの通院で経過観察と薬の治療をすることになりました。

日常生活にさほどの不便もなく、いつも通りの生活ができて良かったとホッとしていました。

ところが、私の心は思った以上に落ち込んでいたのです。

毎日が不安でいっぱいで、何をするにもイヤになり、近所に買い物に行く程度しか外出しなくなりました。

ほぼ、引きこもりのような状態です。

夫も心配してくれましたが、仕事が忙しいので夜も遅く、一人で夕食を食べて過ごすことが多かった私は、ますます落ち込んだ精神状態になってしまったのです。

そんな私を救ってくれたのは2匹の飼い猫、5歳のキジ猫「ぴぴちゃん」と3歳の茶とらのメス「ちーちゃん」でした。

私が暗い顔で、ぼんやりしていると必ず2匹がかたわらに来て、手や足をペロペロ舐めてくれるのです。

くすぐったいやらかわいいやらで、思わず笑ってしまうのでした。

疲れて横になっていれば、2匹は心配そうな顔をしてやって来て、私の横で添い寝。

モフモフとした2匹と寝ていると、疲れも吹っ飛んでしまう感じでした。

私は猫たちと猫じゃらしで遊んだりすることが日課になりました。

老人ホームに慰問などする「アニマルセラピー」を聞いたことがありましたが、これは「猫セラピー」だなと思いました。

ぴぴちゃんとちーちゃんのおかげで少しずつ不安が消えていき、気持ちも前向きに。

引きこもりがちだったのに、友人たちとランチにも行くようになりました。

1カ月ごとの経過観察の通院はやはり不安でしたが、病院の帰りにぴぴちゃんとちーちゃんと遊ぼうと、ペットショップで新しい猫じゃらしやボールを買って行くのが楽しみになりました。

そうしているうちに通院期間の4年が過ぎました。

再発もなく問題ないと担当医の先生のお墨付きをもらい、がんの治療は一応終了となりました。

本当にうれしくてほっとして、こんな気持ちになれたのもぴぴちゃんとちーちゃんのお蔭だと思いました。

2匹の大好きなキャットフードを食べさせてあげ「ぴぴちゃん、ちーちゃん、ありがとうね」と言いました。

あれから10年が経ち、今は元気に友人たちとショッピングを楽しんだり食べ歩きをしたりしています。

ぴぴちゃんは残念ながら昨年14歳で天国に旅立ちました。

写真に毎日お線香をあげています。

ちーちゃんは今はベランダで日向ぼっこするのが大好きな、お婆ちゃん猫になりました。

ちーちゃんに「いつもありがとうね」と話しかける私です。

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