<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女
年齢:41
プロフィール:10歳年上の夫と二人暮らしの主婦です。
約10年前、母(当時60代)と2人で温泉旅行に行ったときのことです。
2泊3日と短い旅行期間の中、桜の名所を見に行ったり、人生初の人力車に乗ったり、温泉巡りをしたりとたくさんのことを楽しみました。
旅行最後の夜、私たちが眠りにつこうとすると、隣の部屋から複数人の男性の話し声や笑い声が聞こえてきました。
どうやら飲み会をしているようで、大声で話したり笑ったりする声が気になって全く眠れません。
母も眠れないようで、しばらくは2人で話をしていましたが、隣の飲み会は終わるどころか余計に盛り上がってきたようです。
時間はすでに深夜12時を過ぎています。
注意してもらおうと私がフロントに電話をかけてみましたが、何回かけても出ません。
仕方なく直接フロントに行くことにしました。
フロントにいたのは60代くらいの私服の男性で、昼間いた制服のフロントマンではありませんでした。
「○号室ですが、となりの△号室の声がうるさくて眠れません。時間も時間だしちょっと注意していただくことはできませんか?」
お願いすると、その男性はすぐに内線をかけたのですが...。
「○号室のお客さんが、となりの△号室の声がうるさいと言ってるんで静かにしてください」
唖然としました...。
なんと、男性は私たちの部屋番号を相手に告げてしまったのです。
こういったクレームは、お客さん同士の直接のトラブルにならないように、誰がクレームを言っているかを隠すものですよね?
私たちの泊まっている部屋番号を教えるのなら、わざわざフロントまでお願いしに行った意味がありません。
あまりにも頭に来たので私がそのことを男性に注意すると、「△号室の人は僕の知り合いだから大丈夫」と言い出します。
知り合いだから大丈夫って...むしろ、こんないい加減な人の知り合いだなんて余計に心配になってしまいます。
結局、しばらくして飲み会が終わったようで静かになりましたが、もし隣の人が私たちに文句を言いに来たらどうしよう...などいろいろ考えてしまいました。
何より、今まで行った旅行の中で一番楽しいくらいの大満足の旅行だったのに、どうして最後の夜にこんな目にあわなきゃいけないんだ、という怒りで明け方まで寝付けませんでした。
母も寝付けなかったようで、次の日の朝は2人とも気分がどんより...。
チェックアウトの際、昨夜の出来事をフロントマンに話して謝ってもらいました。
この宿は私がネットの口コミを参考に予約したのですが、評価を鵜呑みにしてはいけないと私も反省。
こんな思いをさせてしまい、母にもとても申し訳ない思いでした。
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