<この体験記を書いた人>
ペンネーム:とらとら
性別:女
年齢:53
プロフィール:アラフィフ兼業主婦。ドライブが好きで最近は週末に夫と遠出しています。
今年54歳になる兼業主婦です。
これは息子(現在24歳)がまだ小学校だった頃、今から15年ほど前の話です。
当時、私たちが住んでいた地域にもママ友のグループのような集まりがありました。
すでに結婚前から勤めていた職場に復帰していたので、グループの集まりにそれほど顔を出してはいませんでした。
しかし、子どものこともあるので、休みの日はできるだけ集まりに参加するようにして、ある程度の付き合いを保っていた状態です。
ある日、私は珍しく平日に休みを取ることができました。
ゆっくり一人で買い物にでも行こうと車で近所のコンビニまででたところで、そのママ友グループのAさん(当時30代前半くらい)に出会ったのです。
Aさんは私の車を見つけるや否や走って近寄ってきて、声をかけてきました。
「困ってるの、ショッピングモールまで乗せてくれない?」
Aさんとはあまり会話したことがなかったのですが、ちょうど買い物しようとそのショッピングモールに行く予定でした。
それに「困ってる」ということだったので、まぁいいか、と軽い気持ちでAさんを乗せてあげることにしました。
ところが、ショッピングモールだけではなく、Aさんの好きな洋菓子店や、隣の市にある激安スーパーなどにも走らされました。
買い物した荷物もあるということで、仕方なくAさんの家まで送っていってあげた頃には私もへとへと。
それなのにAさんはありがとうの一言もなく「またね~」と自宅の中へ。
あっけにとられて、私は唖然としていました。
後日、このことを別のママ友に話すと、なんとAさんはママ友の車のタダ乗り常習犯ということが発覚しました。
実はAさん、運転が得意ではないようで、何度か事故をしていて旦那さんから車に乗るなときつく言われているのだそう。
自分の車も没収されている(正確に言うと廃車にしてしまい、それから新しい車を買ってもらえてない)のだとか。
しかも、私のときと同じで乗せてもらってもお礼はなく、当然のようにふるまっているため、ママ友たちは少し敬遠しているようです。
「もう乗せない方がいいよ。何度も乗せると調子に乗って、休みの日とか向こうから乗せて欲しいって電話までくるらしいから」
ママ友からそう言われて、それは少し困るな、と思った私。
それからはAさんに声をかけられても「ちょっと用事で行く方向が違うから」と断るようにしました。
「ケチ~、ちょっとくらいいいじゃない」
「15分くらいの場所だから、ね?」
「私のことが嫌いなの? 嫌いじゃないなら助けると思ってさ」
なんて言われたりもしましたが、時間がない、急な仕事で職場に向かうところなのなどと言い、何度か断って私が乗せるつもりがないことが分かると、他の人に声をかけるようになっていきました。
もちろん、乗せてあげる人はあまりいないようでしたが、お礼も言えない人を自分から乗せたいとは思わないよな、と感じた経験でした。
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