<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女
年齢:44
プロフィール:18歳の娘と13歳の息子の母親。夫(47歳)の実家で義父(73歳)と義母(69歳)と半同居。
若い頃はファッションやメイクに敏感でしたが、娘(18歳)と息子(13歳)が生まれると、お洒落な服装より動きやすくシンプルな服ばかりを着るようになりました。
慌ただしい朝のメイク時間は、いつの間にか5分でおしまいです。
最近は子どもたちも大きくなり、多少自分の時間が持てるようになりました。
自分のスキンケアやメイクも丁寧にできるようになりましたが、流行りのメイクのチェックはするものの、どんなふうにしたら良いかわからず、結局十数年前と変わらないメイクをしています。
先日、友人と食事をするために少し念入りにメイクをしていると、娘が声をかけてきました。
「ママのメイクは古臭いのよねぇ。テレビでたまに見るバブル世代の人みたい」
「だって、もう若い子みたいなメイクは似合わないし」
「若い子みたいにしなくても、少しだけ今の流行りの色を入れるとかすればいいんじゃない? 気持ちがおばさんじゃ、どんどん老けていくよ」
何も言い返せませんでした。
娘の言う通り、病は気からではないけれど、気持ちから老けていくのは良くありません。
ネットやテレビ、雑誌などを見たり、娘に教えてもらったりして、流行りのメイク用品を思い切って購入しました。
「かわいい! 私もこれ欲しかったんだ~。ママ、センスあるじゃん」
娘に購入したメイク用品を見せると褒められ、ちょっと有頂天に...。
そして、休みの日に娘が私にメイクをしてくれることになりました。
張り切った様子の娘。
途中で鏡を見ようか迷いましたが、娘も「うん、いい感じ」などと呟いていたので、出来上がってからのお楽しみにしようと任せることに。
そして、娘の「完成!」の声に、ルンルン気分で鏡を見た途端「え、妖怪?」と一瞬頭が真っ白になってしまいました。
「にこるんみたいに赤系を使ったけど、赤系だけだといかにもって感じになっちゃうから、みちょぱみたいにラメ系を使って大人っぽくしてみたの...」
娘がメイクの説明をしていましたが全く頭に入りません。
確かに若い子に人気の2人っぽくありますが、いくら鏡を見ても「妖怪」の2文字が頭の中でグルグル回っていました。
「ホントね、全然雰囲気変わるのね。ありがとう」
せっかくメイクをしてくれた娘に気を遣い、気に入った素振りをしましたが、娘が自分の部屋に戻った後、鏡を見ながら「私って流行りのメイクをすると妖怪みたいになっちゃうんだ」と絶望...。
もう若くはないという現実を突き付けられたのでした。
関連の体験記:ファンデがシワを目立たせる!? 化粧品会社に勤める姪に教えてもらった年相応のメイク術
関連の体験記:唯一の自慢だった髪がパサパサ...病気のせい? 現実から目を背ける私を一刀両断した美容師の一言
関連の体験記:プチプラコスメに変えたら「前よりキレイ?」30代の私がデパコスを卒業した悲しい理由
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。