<この体験記を書いた人>
ペンネーム:濃姫
性別:女
年齢:44
プロフィール:18歳の娘と13歳の息子の母親。夫(47歳)の実家で義父( 73歳)と義母(69歳)と半同居。
2021年9月のある夜のことです。
寝る直前に娘(18歳)と息子(13歳)の朝食のパンを買い忘れていたことを思い出し、夜中の1時頃、近所のコンビニに行きました。
我が家の前は片側2車線、4車線の幹線道路で、交通量はさほど多くはありませんが、昼間は常に車が行き来しています。
しかし、夜は車がほとんど通らず、夜間の横断歩道は押しボタン式の信号になるのです。
コンビニは道路の反対側にあるため、私は信号の押しボタンを押し、青になるのを待って横断歩道を渡りました。
コンビニで買い物をし、再び横断歩道を渡り家の前に戻ります。
その時、なぜかふっと振り返り横断歩道を見ると、横断歩道の真ん中に5歳ぐらいの幼い女の子が立ちすくんでいたのです。
コンビニへ行くときも帰るときも私以外誰もいなかったのに変だなと思いながら、「危ないよ」と少女に声をかけ近づこうとしました。
するとその少女は、一瞬私の方に顔を向けたと同時にすぅーと消えてしまいました。
一瞬頭が真っ白になり、数分その場に立ちすくんでいましたが、我に返ると恐くなり、一目散に我が家へ戻りました。
寒気と冷や汗が止まらず、しばらく玄関で力が抜けしゃがみ込んでいると、今度は携帯が鳴り出したのです。
腰を抜かしそうになるほど驚きましたが、恐る恐る携帯を見ると「非通知」。
怖くてたまりませんでしたが、なぜか無視をすることができず、震える手で携帯の応答をタッチしました。
そして「もしもし」と電話に出ると、ガーガーと雑音が聞こえたので、黙って耳を澄ませていると「ママ、痛いよぉ」と微かに子どもの声が聞こえたのです。
パニックになりそうな気持ちを必死で落ち着かせ、私が「どうしたの?」と聞くと切れてしまいました。
非通知なのでかけ直すこともできず、そのままキッチンへ行き、気持ちを落ち着けようと水を飲んでいたときです。
再び携帯が鳴りました。
画面を見るとまた「非通知」...怖いし無視した方がいいのかな? と思いながらも、再び電話に出ました。
さっきと同じ雑音が聞こえ、しばらくすると微かに「ママ、どこに行ったの? 痛いよぉ」と子どもの声が...。
そして、私が「どうしたの? ママいないの?」と話し出すと電話は切れてしまったのです。
そのままリビングの椅子に座ってボーっとしていると、再び携帯が鳴り響きました。
またも「非通知」での着信でした。
電話に出ると1回目、2回目と同じ雑音の中から、今度は「痛いよ、痛いよ」と泣きながら話す子どもの声がし、私が「どこが痛いの?」と話しかけると切れてしまい、その後はかかってきませんでした。
横断歩道で見た女の子の顔と電話から聞こえた子どもの声が頭から離れず、その晩は一睡もできませんでした。
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