<この体験記を書いた人>
ペンネーム:かっちゃん
性別:女
年齢:42
プロフィール:結婚と共に義両親と同居生活をして16年、3児の母です。
我が家は結婚当初から、夫の両親との同居生活でした。
26歳で結婚してから、早16年。
新婚当初はどうやったら理想の妻になれるのか、どうしたら義母のように家事がこなせるようになるのか...自分を押し殺して、嫁ぎ先に染まろう、変わろうとしていました。
一方で、42歳になる今でも私の心の奥底には、「別居したい」という消せない正直な願望があるのです。
早々に「いい妻」になることはあきらめ、なるべく思ったことや、不満は言葉にして溜め込まないようにしようと心がけてきました。
義母との関係性も良い方だと思うし、自分なりにセルフコントロールが上手くなったようにも感じています。
それでも2年に1回くらいは、感情的になって夫に不平不満をぶつけてしまうのです。
先日もそうでした。
夫に対する直接的な不満はなく、多くが義母に対するものです。
それは一緒に生活する限り、尽きることのないようなものに感じてしまうのです。
「本当にずっと同居していくつもり? もしそうだとしたら、見ている未来が違うので、別れよう」
長々話したと思いますが、要するにこんな主旨を伝えたのです。
今すぐというつもりはなく、子どもたちが独立してからという条件つきで。
実際にはここに書いたような整然とした言葉ではなく、話題はあっちに行ったり、こっちに行ったり、お互いに感情をぶつけ合うような時間となってしまいました。
結局、話し合いは合意することなく、お互いに嫌なムードのまま眠りにつきました。
しかし、翌日から夫は今までにやろうともしなかった家事を、かなり積極的に手伝ってくれるようになったのです。
根本的な解決にはなっていませんし、解決策のすり替えともとれます。
でも「熟年離婚を提案したおかげで思いもよらない協力を得ることができたな」と、心の中で少し満足していました。
もちろん、本音は変わらずこの先も「別居」を望むことに変わりはありませんし、この先同じテーマで言い争うこともあるでしょう。
しかし、熟年離婚という未来を提示したおかげで、直近の生活は少し過ごしやすくなったのです。
極端な例ではありましたが「ゴールから考えることで直近の現実に変化が生まれる」というエピソードになったかな、と自己満足している私なのでした。
みなさんは10年後や20年後、遠い未来について考えることありますか?
やってみると、意外な結果を得られるかもしれません。
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