性別:女
年齢:38
プロフィール:2児のママです。同居する義母がアキレス腱を断裂。困ったときはお互い助け合える二世帯のよさを感じています。
※ 毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。
◇◇◇
義母は学生のころバレーボール部に所属。社会人になってからも続けて、50歳を過ぎてもバレーボールチームに所属するほどの愛好者です。
好きなことを長年続けられる義母を尊敬のまなざしで見ていましたし、私もこれから先、ずっと続けられる趣味をもちたいと思ったものです。
そしてもうひとつ驚くのが、この長いバレーボール人生のなか、一度もケガを経験したことがないこと。スポーツにケガはつきものです。義母はきっとケガをしない身体づくりができているのだと感心しました。
ところが義母が51歳のときに、突然悲劇はおそってきたのです。毎週土曜日におこなっているバレーボールのプレー中に、人生初の大ケガに見舞われました。
相手チームからボールが飛んできて、左足を踏ん張ったときに「いたっ!!」と義母が叫んだのです。人数が足りずたまたま私が参加した日だったので、ケガの瞬間を目の当たりにしました。
私はねんざをしたのかな?くらいに思い、念のため休日診療している整形外科へ義母を連れて行ったのですが、診察の結果、なんと「アキレス腱断裂」だと言われたのです。今まで一度もケガをしたことがなかった義母は、ショックを隠し切れない様子です。
ひざうえまでギプスをまかれ、数カ月の松葉杖生活がはじまりました。まさかの事態に驚きしかありません。よりにもよって私が参加した日に義母が大ケガをするなんて...。
義母は手術ではなく、ギプス治療を選択しました。左足が自由にきかない生活をおくるため、ふだんの家事が思うようにできません。洗濯物や料理もままならず、トイレやおふろにはいるのでさえやっとです。幸い同居しているため、困ったときは助け合えます。私はできる限り家事をお手伝いしました。ふだん子どものお守りなど子育てに協力してもらっている義母。こんどは私が助ける側だと強く感じたものです。
アキレス腱を断裂すると約1年間はスポーツができません。義母はこのケガを機に大好きだったバレーボールを卒業することに決めたようです。今までは平気だったのに、ケガをするということは「辞め時」かもしれないと義母は言っていました。
そのとき私はとても寂しい気持ちになったのです。一度のケガで今までずっと好きだったことを手放してしまうのかと......。
義母は現在61歳になりました。いまでは何の支障もなく足を動かすことができますが、アキレス腱断裂をきっかけにまったくバレーボールをしなくなりました。
またはじめたらよいのに......と思いますが、いまは自分がプレーするより観戦することが楽しいようです。
ケガは年齢問わず、突然おそってくるもの。しかし今までなんともなかったことが、年齢をかさねるごとに突然おそってくるケガもあります。そのことを目の当たりにした体験になりました。
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