浮き指や偏平足(へんぺいそく)、外反母趾(ぼし)、痛みなど、足の不調の原因は、実は足指の力が鍛えられていないことにあります。進行すると、頭痛や腰痛、肩こりなど、全身にさまざまなトラブルをもたらす原因にもなり、改善のためには早めの対策が欠かせません。では、足指の力を鍛える必要があるのは、なぜでしょう? さいたま中央フットケア整体院院長で年間2000名の施術を行う足のプロ、冨澤敏夫先生にお話を伺いました。
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不調はもう始まっているかも!?
簡単チェックで足の健康状態を確認
「足首の不安定な人は、大きく分けると3タイプあります。まず、全身をしっかり支えられないグラグラ足首、次に足首が十分に曲がらないガチガチ足首、最後に足首が左右どちらかに歪ゆがんだ状態で歩くグニャグニャ足首です」。ここで、自分の足の状態を確認してみましょう。下記のチェック1、2で一つでも該当した方には、すでに足の健康が損なわれている可能性があります。
【チェック1】
下記に思い当たる症状はありますか?
□何もない所でもつまずきやすい。
□足が太い、または極端に細い。
□夕方になると足がむくむ、または靴がきつくなる。
□足がだるくて重たい感じがする。
□すねの前側辺りが 盛り上がっている。
□歩いている途中で片足立ちになって止まることができない。
□外反母趾、または扁平足だ。
□足の裏に角質がたまっている。
□足の裏や指に、タコやうおのめができている。
□お尻が垂れてきた。
□日常的にハイヒールやスリッパをよく履く。
【チェック2】
足首の状態を診断します。次の四つのポーズを行ってください。
◆つま先立ち
つま先立ちになって、ふらつかずに安定して立てますか?
できないと
→グラグラ足首タイプ
立っていても歩いていても足首が緩く、不安定な状態になっています。
◆しゃがみこむ
両足をそろえてひざを抱えてしゃがむ。かかとを床につけたまま、後ろに転がることなく深くしゃがんでいられますか?
◆正座
床に座って正座をします。足首を伸ばした状態で、正座を続けられますか?
できないと
→ガチガチ足首タイプ
足首に柔軟さがなく、かかとに重心が乗りやすい状態になっています。
◆鏡の前で行う
立ったとき、足首が内側に曲がって歪んでいませんか? 後ろから見ると、かかとが倒れて見えます。
歪んでいると
→グニャグニャ足首タイプ
足首が柔らか過ぎて、体重が内側(足裏の親指側)にかかっている状態です。
取材・文/笑(寳田真由美) イラスト/はせがわめいた
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冨澤敏夫(とみざわ・としお)先生
さいたま中央フットケア整体院院長、柔道整復師。年間2000名の施術を行う足のプロ。著書に『《不安定足首》と《ペンギン歩き》を治せばしつこい「足の痛み」は消える!』(現代書林)。