これは今から約10年程前、脱サラして居酒屋を始めた大将とその妻である女将に起こった出来事です。
現在の私は離婚して一人暮らし。近くに住む孫たちと楽しい日々を過ごしております。
【前回】家族経営の店で妻に支払う時給500円すら出し惜しみ!? なのに浮気する金はあるんかい!/オキガネ
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旦那の不倫が発覚して色々と揉めている頃だったと思います。
私は「女と別れた」という旦那の言葉を鵜呑みにはしていませんでした。
それでも別れてくれていたらいいなぁとわずかな期待はありました。
そんなある年のある日の平日。
その日の店はとても暇でした。
お客さんが一組になったので、後は旦那に任せて私は休憩室で休んでいました。
旦那の不倫発覚以来、私は暇になったら休憩室に籠っています。
勿論以前はちゃんと交代で休憩を取っていました。
でも旦那に裏切られた上に、嫌々店をやってる以上、旦那を無視して休憩するのは致し方ない事でしょ?
旦那ですか? 適当に折り畳み椅子等出して厨房に座って休憩しているようです。
さて私はと言うと、しばらくは携帯ゲームをしたり、本を読んだりしていましたが、そのうちにあまりにも店の方が静か過ぎて不安になりました。
何か胸騒ぎがした私は休憩室のドアを開けて店内に出ました。
たとえお客様は一組でも当然店内には旦那がいるはずなのですが、いません。
厨房内にしゃがみこんでいて見えないだけかしらとカウンターにも入り確認しましたが、そこにも旦那はいませんでした。
ふと外を見るとガラス張りの格子戸の隙間から旦那らしき人影が目に入ったので入り口に向かい引き戸をガラッと開け上半身を外に出しました。
すると、旦那の横に居てつい今しがたまで会話をしていたのではないかと思われる女性が横滑りするようにサッとどこかに消えました。
女性であることはわかっても顔までは確認出来なかったので「今のは誰?」と私は旦那に問いました。
すると旦那は他の常連客の名前を言ったのです。
「あれぇ~おかしいなぁ。 その人だったとしたら、私にも明るく挨拶してくれる人じゃない? なんで私を見たら逃げ出したわけ?」 と言いました。
けど旦那はあくまでもしらをきろうと頑張ってました。
「い、急いでいたんだよ。店に入る時間も無いってさ。」
あ~そうですか、ホント嘘つく事多くなったね。
後から旦那のスマホを覗いたらその常連の女性に、もしも私に聞かれる事があったら昨日店の前に来たことにしておいて欲しいと言ってました。
おやおや、口裏合わせですか。 ほんっとゲスいな~。
その女性からは純粋に『何でなの?』的な返信が来てましたけど、旦那は適当な事を言って誤魔化してました。
そりゃ不思議に思うでしょうよ。
その女性客は私と旦那はとっても仲の良い夫婦だと思ってますからね。
結局その時の女はやはり不倫女でした。
『顔までは見られて無かったみたいだから、誤魔化しておいたよ。』
なんてメッセージを不倫女に送ってましたからね。
しかし、いくら店が暇だったからってお客さんほっといて外で女としゃべるかなぁ、普通。
不倫女は外から手招きでもしたんでしょうね。
不倫女とお話ししたいからちょっと店見ててね、なんて私に頼むわけにもいかず 、
お客さんをほっといてまで出て行ったのでしょう。
扉の向こうには私が居るって言うのに。
店にいたお客さんが追加のオーダーをしたら私が休憩室から出てくるかも知れないっていうのに。
何ともこのゲスな奴らったら、大胆不敵過ぎてこちとら呆れた笑いしか出ませんわぁ。
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