＜この体験記を書いた人＞
ペンネーム：GoldenFish
性別：女
年齢：49
プロフィール：ティーンエイジャーの娘が2人いる会社員母です。毎日、格闘しながら過ごしています。
アラフィフの私（49歳）には、A子（15歳）とB子（13歳）の2人の娘がいます。
ティーンエイジャーというのは自分もそうでしたが、とにかく感情的で自分本位です。
一方の私も更年期真っただ中、何かというとぶつかります。
私の言い分としては、朝起こしてやって、朝食を用意して塾の送迎をやって、ほしいものをなんだかんだ買ってやって、「やってあげて」ばかりな毎日。
それなのに、やってもらうのが当たり前のような顔をして、さらには文句を言ってくる娘に腹が立って仕方がありません。
朝ごはんは作ってあげても食べていない。
起こしても全く起きなくて遅刻しそうになって「なんで起こしてくれないんだ」と言ったり、自分は時間にルーズなくせに、塾の帰り迎えに行くのが少しでも遅くなると「遅い」と文句を言ったりします。
主人からは「面倒を見すぎなんだよ」と言われます。
自分でもやりすぎなのかとは思っているんです。
だけど早く起きないと遅刻してしまう、朝ごはんを食べないと勉強に身が入らない、塾の帰りは暗いから心配だと、いろいろ先回りしてしまいます。
やってあげていると思っている分、口うるさくもなってしまうものです。
先日、試験を終えたA子を迎えに行くと、友だちと話していたようで約束の場所におらず、1時間以上待たされることになりました。
電話にやっと出たA子を電話口で怒鳴ると「もう、そんなに怒鳴らないんでよ。うるさいなぁ」とそれきり口をきかない娘。
電話口で怒鳴ってしまうと、ケンカになると分かっているのに、我慢することができません。
更年期のせいなのかカッとなると、気持ちの制御が効かなくなってしまいます。
B子とは成績のことでケンカになります。
前はA子と一緒に塾に通わせていたのですが、勉強が嫌いで全く成績が伸びないので、家で学校の教材を何度もやることを約束させて辞めさせました。
しかし、塾でも勉強しないB子が家で勉強するはずもなく、口うるさく言わないと部屋に行って勉強を始めません。
ほっておくと、ずっとスマホをいじったりテレビを見たりしてそのまま寝てしまいます。
ついに、あまりにも成績が悪くて取っ組み合いの大喧嘩になりました。
成績が悪いことよりも、やるといったことをやらない娘に腹が立ってしまい、歯向かう娘につい言ってしまったのです。
「お前の親なんてもうやってられない。出ていけ～！」
そんなことで出ていくような娘ではないのでよかったのですが、それを聞いていたA子がもう聞いていられないと間に入ってきました。
そしてB子にこう言ったのです。
「ママはもう成長しないから、私たちが大人にならなきゃならないんだよ」
そうそう、それ！ と思ってしまった私。
本当に笑えるくらいに年を取ってしまったと感じた一件でした。
人というのは年を取ると、子どもに戻ってしまうというけれど、それを実感した出来事です。
今もあまり干渉せずに、短気にならずに振る舞おうと努力しても一日もちません。
お酒を飲んで少し気が緩んでいるときは、意外と笑って許せるのですが...。
結局、その気分のムラで怒ったりするのも成長していない証拠、むしろ後退していると思わせている原因な気がします。
なるべく、素敵に年を取りたいのになあ...、素敵に年を取るのも成長するってことなんでしょうか？
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