「大丈夫だよ。連れていくから頑張って」介護と仕事に追い詰められた私の夢枕に立った義母の言葉

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ラズベリージャム
性別:女
年齢:52
プロフィール:愛猫2匹に癒される日々を送っています。50代にして再就職するアクティブ主婦です。

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2019年の話です。

実家の事業悪化が判明し、2歳年下の弟と一緒に私も事業の立て直しに参加することになりました。

実家は県外にあり、移動に片道3時間かかる距離。

向かうだけでもかなりの負担になります。

それでも弟一人では経営がままならない状態のため行くしかありませんでした。

弟は軽いうつ状態になりかけていて、悪化しないように気持ちのケアが必要だったのです。

ですが、私はそれまで家業に全く携わったことがなく、仕事内容も初めての経験です。

慣れない作業や働く仲間のモチベーションも低く、仕事に対するやり方も非効率で、なかなかうまくいかず途方に暮れることばかりでした。

また、私は同時に高齢の認知症の義父(91歳)のお世話もしていました。

義父は施設にいましたが常に呼び出しがある状態で、主人が仕事で忙しいため、私が一手に引き受けていたのです。

日用品がなくなれば補充したり、病院や施設とのやり取りをしていました。

施設に入れているため金銭的にもかなりの負担があり、できるだけ家族でできることは家族でしようと心がけ、無理を重ねていました。

私は心身共にだんだん弱ってきてしまいました。

ある日、私の体にも脇の下が炎症を起こして紫色に変色し、熱が38度も出るなど異変がありました。

ですが私は休むことができません。

仕事場から帰ってくると弟から「何も手につかない。どうしていいか分からない」と電話が入り、またすぐ3時間かけて実家にトンボ返りする日々でした。

さすがに体力的にも気力的にも限界になりかけたある日、本当に無意識にですが仏壇の義母に「助けてください」とお願いしていました。

生前、私は義母のことを実母よりも大好きで、本当のお母さんだと思い接していました。

とてもかわいくて良い人でした。

そして仏壇にお願いしてから数日後、突然夢に義母が現れたのです。

「大丈夫だよ。連れていくから頑張って」

意味が分からなかったのですが、大好きだった義母に会えたのがうれしくて夢で泣いてしまいました。

義母が夢に出てきてから一週間後、突然施設にいた義父が眠るように息を引き取りました。

不思議なのですが、危篤だと知らせを受けた時に義母の顔が浮かびました。

実家に仕事で帰る予定の1週間前だったのですが、実家に帰っている最中であればお葬式の準備もなにも大変だったと思います。

お葬式はすべてスムーズに、トラブルもなく終わりました。

義父の死後、結果的に私には自由な時間が増え、実家の仕事に没頭することができました。

なんとか実家の事業も潰すこともなく、コロナ禍の中、持ち直すことができました。

私は介護士経験もあり、義父のお世話も自分の意志で行ってきました。

今まで義父の死を願ったことも世話も負担に思ったことも一度もありません。

でも夢に出てきた義母は私を守るために義父が連れていったのでしょうか?

自分がいつかこの世を去ったとき、義母に会えたら聞いてみたいと思っています。

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