<この体験記を書いた人>
ペンネーム:ウジさん
性別:男
年齢:59
プロフィール:記憶力が落ちたと嘆いていたところ、「落ちたことに気づかなくなるまでは大丈夫」と妻(57歳)に言われました。
「ん? 何だこの番号」
我が家はナンバーディスプレイにしているので、かけてきた相手の番号に見覚えがないときは、インターネットで検索して確かめるようにしています。
怪しげな勧誘系や営業系の電話であれば着信拒否しておくためにです。
「えっと、○○○の××××か...」
覚えてからパソコンに向かったはずでした。
「あれ? 下4桁、何だったっけ?」
思い出そうとしてもどうしても出てきません。
やむなく電話に戻り、着信履歴を確かめて「ああ、××××だった、そうだ、そうだ」とおパソコンに戻り「今度は初めの3桁が出てこない...」と何度も電話とPCを行き来することが増えてきました。
とにかく物覚えが悪くなったことを近頃痛感しています。
若い頃は2、3件の電話番号を一発で覚えられたものでした。
この間は、スマホに新しく入れたショッピング系のアプリの会員登録で、自宅の電話番号を入力する際に、はたと指が止まってしまいました。
「...うちの電話番号って、何番だっけ?」
スマホでワンタッチで掛けるのが常で、めったにテンキーを打つことはないものの、さすがに愕然としました。
記憶力の低下は仕事にも影響しています。
役場の広報課に勤めているので、取材などでいろんな方と会う機会も少なくありません。
以前は人の名前を覚えるのは得意な方で、すぐに覚えられたものでした。
最近では、取材をしている最中に「それでは、○○さんの次の目標は?」と投げかけると「...あの、私、××ですが...」と訂正されることも珍しくなくなってきてしまいました。
典型的なのは買い物です。
昔はメモなど持ったことはなく、それでも必要なものは漏れなく買ってこれました。
逆に妻(57歳)はメモ魔で、若い頃からどんな買い物でもメモを持っていくのですが、そんな面倒な、とバカにしていたものでした。
ところがこの頃は、他の物は買ってきたのに一番メインの買い物を忘れてきてしまったり、すでにある物をダブって購入してきてしまったりすることが増えてきました。
やむなくメモを持つようにしたのですが、この間は買い物先でそのメモが見つからなくなってしまいました。
どこにしまったかどうにも思い出せず、やむなくうろ覚えの記憶で買い物を済ませてレジに並びました。
いざ支払いとなって財布を開けると、そこに挟まっていたメモを見つけて自己嫌悪に陥りました。
今さらやめるとも言えず、支払いを済ませてからメモと突き合わせてみましたが、やはりいくつか買い忘れがあり、気恥ずかしいので別のスーパーに行って買い揃えました。
帰宅してから事の顛末を妻に話すと「そろそろ私のことも忘れそうだね」とからかわれる始末。
今からでも脳を鍛えてみるか...。
関連の体験記:「その話、前に聞いたよ」ついに私にも来た...何度も同じ話をしていることに気づいて愕然!
関連の体験記:あれ!? アレとコレが一緒にできなくなった...実は「若い頃限定」だった特技が加齢とともに失われる...!
関連の体験記:「あなたもこの年になったら分かる」を実感。50歳を過ぎ、膝の痛みや体力の衰えが止まらない!
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。