コツコツ投資し続けて十数年。富裕層になった私が「短期間で稼ぐ方法」を聞かれたら?/斗比主閲子

こんにちは。斗比主閲子と申します。

アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層(※)です。

※富裕層は純金融資産1億円以上の世帯(野村総研定義)

【前回】「株式投資はいつが買い時?」友達から質問されたら私はこう答える!/斗比主閲子

【最初から読む】現在「富裕層」の私がいかにして危険な姑との二世帯住宅に住むことを決めたか/斗比主閲子

コツコツ投資し続けて十数年。富裕層になった私が「短期間で稼ぐ方法」を聞かれたら?/斗比主閲子 pixta_83278494_S.jpg

前回は、「いつ投資をしたら得なのか分からないから投資ができない!」という人向けの記事を書きました。

要約すると、いつが買い時かなんてほとんどの人には分からないし、10年~20年単位で投資をするつもりならタイミングを気にしてもしょうがないという、身も蓋もない話でした。

今回は、「株式投資で短期間に稼ぐにはどうしたらいいの?」という質問をされたときに、私がどう答えているかを紹介します。

株式投資というと短期間で売り買いをして、ドカンとお金を稼ぐイメージがありますよね。

ニュースを見たら、「今日の日経平均は○%安になりました」「○○社の株価がストップ高となりました」みたいな、日々の株価の上下が紹介されています。

SNSでも「今日は何十万円も儲かった!」みたいな投稿を見かけることがあります。

いわゆるマネー雑誌でも短期間で儲けるテクニックを紹介していたりします。

だから、「株式投資で短期間に稼ぐにはどうしたらいいの?」と考えるのは全然おかしなことではありません。

では、実際のところ短期間で売り買いして、どれだけ大金を稼げるものでしょうか。

前回の記事で紹介しましたが、日本や世界の株式というのは、その国の経済が成長しているのであれば全体的には株価も上がるものだということを紹介しました。

それでは一社一社の株式を見たときに、その企業がしっかり成長することが分かればその企業の株価も成長するということになりますよね。

でも、成長することがそんなに簡単に分かっていれば、多くの人がその企業の株を買いますので、そうするとその企業の株価は高くなります。

高くなった株を買って、その企業が本当に成長したことで株価が上がって売ったとしても、それほど大きな金額を稼ぐことはできません。

とすると大切なのは、その企業が成長することを自分だけが早めに予測して、早いタイミングでその企業の株を買うことになります。

例えば、「去年はみんな家にいることが多かったから、ゲーム会社の株を買おう」というのでは遅くて、「これからみんな外出するようになるから、外食企業や旅行業界の企業の株を買おう」という発想ですね。

将来成長するかもしれない企業を短期間で予想して株式を買う。

その成長が予想通り実現して株価が上がったタイミングで株式を売却する。

これができれば、誰でもあっという間にお金持ちになることができます。

簡単ですね!

と、ここまで書いてきて、何かおかしいなと思わなかったでしょうか。

そうです。

成長するかもしれない企業を、他の人よりも先に短期間で予想することができるのだろうかということです。

そもそも成長する企業を予想するのが難しいですよね。

マネー雑誌に載るような成長株が本当にお買い得なら、雑誌が発売される前に誰かに既に買われているはずです。

新聞記事も基本は企業の開示している情報を流しているわけですから、投資をする観点では少し遅いです。

では、企業が公表する前に、その企業のことをよく調べて、凄く成長することを発見できるものでしょうか。

近所でその企業のお店が繁盛しているのを見かけたといっても、全国的に上手くいっているかは分かりません。

仮に一度上手く予想が当たったとしても、二度三度と続けて予想が当たるものでしょうか。

そんなセンスがあったら、たぶん、本業の仕事でも大成功できますよね。

だんだん夢がない話になってしまってごめんなさい。

そんなわけで、私は友達から「短期間で株で稼ぎたいけどどうしたらいい?」という質問には、「一回や二回の取引で数万円稼ぐのはできるかもしれないけど、ずっと稼ぎ続けるのは無理だよ」と直球で答えてます。

理屈を説明してもなかなか引き下がってはくれないですけどね。

「デイトレードで何億円稼いだ!」みたいな人がいるから。

でも、もし、そういう人が当たり前にいるなら、ニュースにはならないわけで。

誰もが真似できることじゃないから、話題になるんですよね。

一方で、私みたいにコツコツ十数年投資をし続けて富裕層になる人はたくさんいるので、全然ニュースにはなりません。

私のような凡人にできるのは時間をかけることだけです。

今日はこんなところです。ではでは!

健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
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斗比主閲子

"アラフォー、既婚、複数人の子持ち、二世帯住宅在住、富裕層。旧帝大卒で年収は2000万円"ということになっています。ゆりかごから墓場まで、ありとあらゆる人間関係トラブルの相談を趣味で対応しています。単著『私って、甘えてますか?』(総合法令出版)

※毎日が発見ネットの体験記は、すべて個人の体験に基づいているものです。

斗比主閲子さんのブログ:斗比主閲子の姑日記

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