<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:52
プロフィール:両親と同じ敷地内に住んでいる52歳。
県外に住む81歳になる母方の伯父とのお話です。
3年前の11月、伯父から伯母(伯父の妻)が亡くなったので年賀状を遠慮する旨の通知が届きました。
ビックリした母がすぐに電話をしてみると、伯母は病でその年に二度、手術・入院をしたものの夏に亡くなったとのことでした。
伯父と同い年の伯母が、病気を患っているとは聞いていなかったので驚きました。
とは言え、健康のことは年齢的な理由も含めて何があるか分からない...と思えますが、驚いたのは知らせてくれなかった理由です。
「どうして知らせてくれなかったの?」
問い詰めた母に伯父はこう答えたそうです。
「あいつ(伯母)が、自分はお前たちに嫌われていると思っていたから」
まさに青天の霹靂というやつで、思わず母は「そんなバカな」とキツイ口調で言ってしまったそうです。
夕方、食事に行って聞かされた父と私も二重のショックで呆然としてしまいました。
どうしてそんな誤解が生じてしまったのか。
しばらく3人で考えてみたのですが分かりません。
しかし、何はともあれ、その週の週末に伯父のもとを訪れお墓参りに向かいました。
2時間ほどの道中、出てくるのは「嫌われていたって、どうして?」という話ばかりでした。
母は伯父と2人兄妹で普通に仲が良く、伯母とも衝突があったような話は聞いたことはありません。
私も子どもの頃から2人にはかわいがってもらい、何度も泊りがけで遊びに行っていました。
最後に伯母に会ったのは亡くなる2年前、義姉(兄の嫁)の実家に起きたお悔やみのときです。
同じ県内に住んでいたこともあり、伯父と伯母も参列していましたが、いつもと変わらずお互いの近況を話し合ったのを覚えています。
それなのに、亡くなったことも知らされなかったなんて、悲しいやら悔しいやら。
連絡をしておいたので伯父は私たちを出迎えてくれたのですが、会った瞬間、伯母に最後のお別れもできなかったのが怒りに変わってしまい、思わず伯父にぶつけてしまいました。
半泣きでまくし立てる私に伯父は見慣れた優しい眼差しで、ただ弱々しく微笑むだけでした。
その後、伯父宅でお茶を飲みながら話をしたのですが、やはり誤解の理由は明かされず...釈然としない気持ちで帰途につきました。
ただ、母は伯父の様子から、義姉の実家のお悔やみの際に、義姉の母親と仲が良い私たち3人(義姉、母、私)の姿を見たからではないかと話していました。
自分たちと一緒にいるときより楽しそうに見えて、伯母が寂しさを感じてしまったから「嫌われている」と伯父に話したのではないか? と思ったそうです。
言われてみると、義母のことも私たちは好きですし、行事等で会う機会も多かったので、より打ち解けて見えたのかも知れません。
でも、もし本当にそれが理由だったら申し訳ないと思いました。
取り返しがつくことではないし、悔しさはそう簡単には消えませんが、伯父も叔母のように「嫌われている」なんて思わないように、連絡をマメに取ろうと家族で話し合いました。
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