会話の減った思春期の娘が中学卒業の日にくれた手紙。母として力不足を感じていた中...涙が止まらない

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:さんた
性別:女
年齢:45
プロフィール:45歳、主婦です。

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2019年の春、娘が中学校を卒業しました。

中学校は毎日お弁当持参でした。

要領の悪い私にとって、まだ小さな息子を抱えながら、娘のお弁当を毎朝作るのは大変なこと。

しかも娘は最初の子どもだったこともあり、中学校生活も分からないことばかりでした。

高校受験のときは親子喧嘩をたくさんしましたし、受験に向けて、親としてうまく娘をフォローしなければならない時期にも、私はいい母親ではなかったと思います。

息子の世話などにも追われ、なんでも自分でやってくれる長女気質の娘のことはほったらかしになりがちでした。

夜遅くまで勉強する娘に何もしてやれず、私は息子を寝かしつけながら寝てしまうことも度々ありました。

勉強のことなど何も分からないのに娘が少しのんびりしていると、勉強しなさいと言ってしまい、娘を苛立たせては、後悔ばかりしていました。

そんなことをしているうちに、私と娘の間には距離ができていったように思います。

話すことが少なくなり、「おはよう」「おやすみ」という簡単な挨拶しかしないような日々。

多感なときに母親に相談したいこともあっただろうと思いますが、娘が相談しようと思ったときに、私は聞いてやれたのかどうか? その点には全く自信がありません。

後ろめたい思いを抱えながらも、とにかくお弁当だけはしっかり作ろうと思い、私なりに頑張っていました。

受験に向けて緊張の高まる中学3年生の後半の頃は、毎朝、娘をフォローしてやれない自己嫌悪を感じながらのお弁当作りでした。

娘が帰宅して無言で出すお弁当箱だけが、かろうじて娘と私をつなげているようにも思えていました。

そして、娘の頑張りでなんとか高校受験を終え、無事に迎えた中学の卒業式の日、テーブルの上に長女からの手紙が置いてあったのです。

「お母さんへ」と書かれた手紙には「毎日のお弁当作りをありがとう」という言葉が書いてあり、私は驚きと嬉しさで涙が出ました。

母親としての力不足を痛感しながら、ほとんど口をきかない娘に対して寂しさを感じていましたが、毎日お弁当を作ることができてよかったと心から思いました。

今、高校生になった娘と私の関係は少し改善されています。

娘が大人になったことや、息子の成長に伴い私に時間ができたことのおかげだと思います。

先日、娘から、中学の頃はお母さんに対して無性に腹が立つことがあった、と笑いながら言われました。

それでも、あのとき素直にありがとうと伝えてくれたこの手紙と、毎朝お弁当作りにキッチンに立っていた頃のなんともいえない記憶は、私の一生の宝物です。

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