肺がん手術後に退院した几帳面な母が私を質問攻めに。ずぼらな私をそんなに攻めなくても...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:ゆらら
性別:女
年齢:53
プロフィール:75歳の母は几帳面で一日中動き回る忙しい性格。のんびり屋で適当な私のすることが全部気になってしまうようです。

肺がん手術後に退院した几帳面な母が私を質問攻めに。ずぼらな私をそんなに攻めなくても... 1.jpg

同居している母(75歳)は朝から晩まで動き回る人です。

起きると家中ぐるっとモップを掛け、階段は雑巾掛けをします。

その後、庭で草取りをして、それから洗濯機を回し、朝ご飯の支度を始めます。

いったん草取りを始めると手が止まらないことがあり、私が起きてきて声を掛けたら「え? もうそんな時間なの?」なんていうときも。

夏はフラフラになって家に入り、慌てて水を飲んでいたこともありました。

朝ご飯を食べたら今度は部屋の片付けをしたり、シーツを洗濯したり、やることを見つけて動き回ります。

私は母と真逆で、ゆっくりのんびりしたい性格。

やることがなければわざわざ見つける必要はないし、掃除も気になればやればよいし、庭の草も伸びてきたら取ればよいと思っています。

ただ、今はそうなる前に母がやってくれるということもあり、部屋のホコリも庭の草も気にならないという感じです。

そんな私のことを見兼ねて、母はときどき「私は綺麗好きだしキッチリしているのに、何であなたはいい加減なんだろうね」と言ってきます。

比べないで欲しいなと思いながら、実際はそのとおりなので言い返すことなく笑ってやり過ごしています。

そんなある日、母が早期の肺がんで入院し手術をしました。

3週間ほどでしたが母が留守の間、私が家事を全てすることになりました。

朝のモップ掛けは毎日はしなかったのですが、やはりホコリが気になったので一日置きぐらいにしました。

その代わり、雑巾掛けはなし。

庭の草取りは目に付いたものを引っこ抜くようにしていました。

母が毎日やっていたことがどれだけ大変か思い知ることになりましたが、私が全部同じことをするのは到底無理だ...だけど、私なりにできることは私のペースでやろうと頑張りました。

そして、母の退院の日。

母は車を降りたとたん、私を質問攻めにしました。

「玄関の花に水やってくれた?」

「毎朝掃き掃除してくれた?」

「お仏壇の花を換えてくれた?」

できていたこと、忘れていたこと、知らなかったこと、いろいろあって私は大混乱。

「それはやってない」「それはときどきやっていた」と答えながらちょっと焦ってしまいました。

それからしばらくの間、私ができていなかったことや、いつもの母のやり方と違ったことを見つけるたびに母はチクチク言ってきました。

引き出しをピシッと閉めていなかったとか、食器棚の皿の並びが違っていたとか。

確かに適当だったなと思える所が多かったのですが、中には「私は簡単に袖畳みでいいのに、あなたは服屋さんみたいに畳むんだね」と。

「それってダメなの?」とちょっとイラっとしてしまうことまで言われました。

几帳面と適当というだけでなく、母は思ったことを全て口に出し、反対に私は心の中に収めておくタイプ。

性格が真逆なのです。

それぞれの個性なんだから仕方ないとは思いながらも、相変わらず自分と比べて思ったことを言ってくる母にモヤモヤしながら毎日を送っています。

つい先日も、体力が落ちている母に代わってお布団を敷いていたら、軽く口論になりました。

「私はシーツがピシッとしてないと気が済まないのに」

「寝たらすぐにシワシワになるんだからちょっとぐらいいいでしょ」

「普通に育てたつもりなのに、何でそんな大雑把な性格になっちゃったんだろうね」

布団ぐらい黙って任せてくれたらいいのにと、いつも以上にイラっとしてしまいました。

真逆な性格同士でいつもああ言えばこう言うになってしまうので、母の一言を聞き流す心の余裕が欲しいと痛感しています。

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