「家を出て行ってください。別居しましょう」アラフィフ夫婦の別居理由は夜の...

<この体験記を書いた人>

ペンネーム:栄一
性別:男
年齢:54
プロフィール:会社員です。出身は関東ですが大学が中部地方で、そのまま就職しました。上下水道施設の維持管理をしています。

「家を出て行ってください。別居しましょう」アラフィフ夫婦の別居理由は夜の... 25.jpg

2021年の7月のある日のことです。

5時に目覚まし時計の音で目が覚めました、よく眠れたようです。

着替えていると、隣の部屋で寝ていた妻(49歳)が起きてきて言いました。

「いびきがうるさくて眠れなかった」

「いびきなんか、かいているかな」

「かいています。夕べは2時間半しか眠れなかった」

「悪かった。でも、しょうがないじゃないか」

妻とは私が30歳のときに職場の上司の紹介で知り合い、結婚しました。

私は出身は関東ですが大学が中部で、そのまま中部で就職しています。

妻は看護師で、近くの病院でパートで働いています。

娘(23歳)がいるのですが、大学から隣県に移って、看護師として隣県で働いているので、いまは妻と二人暮らしです。

私の仕事は下水処理場の維持管理で、主に水質分析をしています。

仕事自体はルーティンワークで、残業もなく、定時で上がれるので楽なのですが、通勤に2時間ほどかかり、それが一番疲れます。

その晩は、妻からの苦情もなく、不満を言って満足してくれたかなと思っていました。

しかしその翌日に「やっぱり、いびきがうるさくて寝付けなかった。なんとかしてほしい。これでは仕事にも差し支える」と文句を言われました。

「なんとかするといっても、いびきは自分ではどうしようもないじゃないか」

「家を出て行ってください。別居しましょう」

「家を出るのはいいけれど、すぐには無理だ」

私は40歳から10年間、東京で単身赴任の生活を送っていましたが、私が家にいないことが普通になり、家に戻ってからも妻はわずらわしく感じていたようです。

それが別居発言につながったのだと思います。

結婚して24年間、妻とは喧嘩らしい喧嘩もせず、穏やかに暮らしてきたつもりでしたが、ここへ来て別居という話が持ち上がりました。

"気の強い妻"と"穏やかな性格の私"として、それなりにうまくいっていると思っていたのですが...。

会社の昼休みに、ネットでアパートを探しました。

職場からバイクで5分のところに月3万5千円、敷金礼金なし、という物件が見つかりました。

メールで申し込みを済ませ、次の休みの土曜日に、不動産会社と約束し、アパートの内見に行きました。

築年数は35年と古いのですが、とりあえず、1人で住むには問題はないかと思い、その日に契約を済ませました。

通勤時間4時間が10分に短縮され、自由な時間が増えて、本が読めるようになりました。

小説を中心に1日1冊のペースで読書をしています。

妻からは、たまに電話がかかってきます。

妻は8月にパートからフルタイムに勤務を変更したようで、日勤だけですが残業も2時間ほどあるようで大変そうです。

9月に「財布を別にしましょう」と妻が言いました。

それまでは私の給料で生活費はまかなっていたのですが、フルタイムになって自活のめどが立ったようです。

娘が独立して、それまでかかっていた教育費が不要になったこともあるかと思います。

それ以来、経済的にも別々の状態になっています。

一人暮らしになって、妻に気を遣うこともなくなり、気楽でいいとは思うものの、これがずっと続くのかと思うと、不安にもなります。

いびきは一生直らないと思うし、このままえは熟年離婚、という言葉もちらつきます。

この年になって独身になるのはしんどい...退職まであと11年、その後は長い老後が待っています。

独居老人、孤独死、という暗いイメージがわきますが、まあ、まだ、時間はあるので気にしないことにして、日々を過ごしています。

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