みなさんこんにちは。
日々うさぎの魅力を発信している「うさぎのふうた」の飼い主です。
【前回】絶対に治すと誓った相棒(うさぎ)の難病。手強すぎる根尖膿瘍との戦い(後編)/ふうたの飼い主
【最初から読む】犬?猫?いやいや!ペットを飼うなら「うさぎ」はいかが?/ふうたの飼い主
前回の記事で、絶対に治すと誓った相棒(うさぎ)の難病。
先日、麻酔をかけて精密検査を行い、新たな治療の方針が見つかると信じていたのですが、見つかったのは舌の下の出来ていた腫瘍(がん)でした。
うさぎの口腔内腫瘍は非常にめずらしいらしく、「こんな腫瘍は見たことがない」と先生はおっしゃっていました。
それもそのはず、組織を病理検査に出して送られてきた結果は、
「骨肉腫」
人間だと10代から20代、若年者のひざや肩の周りに発生することが多い骨のがん。
日本における発生件数は年間200〜300人という非常に希少ながんの一種です。
ふうたが発症したのはひざや肩ではなく下あごの骨。
検査をしていただいた大学の病理学研究室では、うさぎの下顎骨の骨肉腫は症例が無いとのことで、有効な抗がん剤も治療法も確立されておらずふうたの治療は完全に打つ手が無くなりました。
腫瘍の悪性度は低いとのことでしたが、がん細胞の分裂は早いようでふうたに残された時間は「あまりない」とのこと。
正確な余命は判断できないが、10日持たない可能性もある。
しばらく生きられたとしても年は越せないでしょう。
と言われた時、私の頭の中は真っ白に...。
病院を出てふうたと一緒に車に乗り込み、家に帰りつくまでの間、私の思考は完全にフリーズ。
何も考えることができなくなっていました。
自宅に帰り着いたあとは、いつものように流動食を食べさせ、いつものようにトイレの掃除をして寝る前まで現実逃避を続けました。
深夜0時
布団に入った私を見て、いつものように枕元に来てくれたふうた。
その瞬間、あと何日、何時間ふうたと一緒にいられるのか?
どうしてふうたがそんな病気に?
どうにかして助けてあげられないのか?
私の頭の中は疑問の無限ループに陥り、ふうたの前では絶対に泣かないと決めていたのに、ふうたの頭を撫でながらひと晩中泣きました。
これは神様が与えた試練なのか...。
残された時間でふうたに何をしてあげられるのか。
次回、緩和ケアと心情の変化についてお届けします。
ふうたの飼い主
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