<この体験記を書いた人>
ペンネーム:みけ
性別:女
年齢:52
プロフィール:両親と同じ敷地内に住んでいる52歳の自営業。
「旦那さんいじめていた上司が昇進して他の部署に移ったのだけれど、いじめをするような人が出世したことにガッカリした」
友人からそんな話を聞いて思い出しました。
今から25年前、私が27歳のときの事です。
職場の異動先でいじめに遭いました。
相手は直属の上司になった人で、当時50代前半だったと思います。
異動して1週間で始まったいじめで、上司とは深い会話もしていなかったので、訳が分かりませんでした。
理由を聞きたくても聞けずに悶々と考えていましたが、ある日、上司が休憩室で他の人に私の悪口を言っているのが聞こえてしまい、やっと理由が分かりました。
それは、私が異動する前の部署の誰かが流した噂話でした。
どうやら、職場結婚から1年足らずで離婚に至ってしまった原因について、私が一方的に悪い事にされてしまった様です。
私を快く思わない人がいるのは知っていましたが、あまりにも事実と違っていて驚いたのを覚えています。
しかし、事実とは違っていても、本当の事を話してしまうと元夫の方にも影響が出るだろうと考えて、気付かれない様に休憩室を出ました。
上司がその話を言ってきたら、出来る範囲で反論しようと思っていたのですが、その機会もないまま、結局、私はうつを患い退職しました。
その際、個人的に付き合いが続いていた異動する前の部署の先輩(42歳)に、お世話になったお礼がてらうつになった理由を話しました。
すると、その先輩がきっかけで思わぬ事が起こったのです。
私から聞いた話に腹を立てた先輩がとった行動は、異動前の私たちの上司だったAさん(40代後半)に話す事でした。
Aさんは私たちがお世話になった時の課長職から出世をして役員になっていました。
私の話を聞いて怒ったAさんが言い放った言葉は「敵を討つぞ」だったそうです。
そして、Aさんが人脈を使って情報を集めたところ、いじめた上司には昇進の話があって、本人もその気だとの話をキャッチしたのです。
本人の耳にも入っている以上、モタモタしていたら間に合わない。
Aさんは直ぐに担当部署に出向き、私への行為を問題とし、昇進の話を白紙に戻させました。
さらに、本人にも会いに行き「俺の大事な娘(私の事)にしてくれた事は、許さないし忘れない」と。
Aさんは先輩に報告しながら、「そのときの相手の顔と言ったら、幽霊でも見てるようだったよ!」と言って笑っていたそうです。
先輩からこの顛末を聞いて、嬉しくて涙が出たのと同時に、その場を想像するだけで十分に溜飲が下がりました。
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