<この体験記を書いた人>
ペンネーム:にな
性別:女
年齢:45
プロフィール:たまに将来を不安に思ったりしている独身フリーランスです。妹と2人暮らし。
これは6年ほど前、気心の知れた友だちとの遊園地おでかけの際に起きた出来事です。
仲良しグループの3人・私(39)、A男くん(41)、B子ちゃん(32)で、今度一緒に遊園地に行こうという話が持ち上がりました。
でも遊園地って、乗り物に乗るとき偶数メンバーのほうが良いですよね。
そこで誰か他に誘えないかという話になり、A男くんが男友だちを誘ってくれるということで、当日のメンバーが確定しました。
そのA男くんの紹介のC男さん(40)は、私ともB子ちゃんとも全く面識のない男性でした。
「C男さんって、になさんと年近いじゃないですか! 期待しちゃいますね!」
B子ちゃんがメッセージでそう言ってきたので、私もちょっとウキウキしていました。
さて、遊園地でのWデート(?)の当日。
私が、待ち合わせの駅に到着したときには、すでにA男くんとB子ちゃんがいて、あとは初対面のC男さんを待つのみでした。
どんな人が来るんだろう、とドキドキしながら待っていると、カランコロン、カランコロン...。
その音に振り返ると、Tシャツ短パンに下駄をはいたの男性が缶チューハイ片手に歩いてくるではありませんか。
さらにその男性の持つコンビニ袋には、2本の缶チューハイが...。
私とB子ちゃんは顔を見合わせ、「何あの怪しい人...」と目で会話。
すると、A男くんがなんと、その下駄男に向かって「おっ、C男! こっちこっち!」と呼んだのです。
「えっ、まさかあの人がC男さん!?」
B子ちゃんも完全に固まっています...。
A男くんは、お酒や下駄に突っ込むでもなく普通に私たちに彼を紹介してくれているけど、あまりのことに何も頭に入ってきません...。
待ち合わせ場所から電車のホームまでの移動中、私たち女性陣は男性陣からわざと距離を取るように歩き、男性陣に聞こえないように小さな声で、
「初対面で、朝からお酒飲んで現れるとかありえなくないですか?」
「まさか電車内でもお酒飲んだりしないよね...」
「それに、遊園地に行くのに下駄って...」
女子会議が盛り上がって仕方ない状況に...。
C男さんはホーム到着までの間に、手に持っていた1本に加え、コンビニ袋の中の2本も飲み干してしまい、私の「電車内では飲まないでくれよ」という心配は何とか消え、いったん安堵。
そして、遊園地に到着!
しかし、入園してからC男さんはずっとご機嫌に歌を歌い続けていて、単なる酔っ払い状態...。
こんな状態なので、初対面なのにほとんど会話らしい会話もできません。
A男くんも、そんなC男さんに何も言わないし...。
午後になり、私たち女性陣がトイレに行きたいと言うと、男性陣はまだ平気なので、外で待っていてくれることになりました。
私たちがトイレから出ると、なぜかC男さんがいません。
「C男さんもトイレ?」
「いや、園を出たとこのコンビニに酒買いに行った。C男は外で飲んでくるから、戻るまでここで待とう」
平然とそう言うA男くん。
お酒飲みに行った人のために、私たちは乗り物にも並べず、ただ待ってろと言うの!?
ついに私はキレました!
「さすがに何なのあの人! 朝っぱらからお酒飲んで現れるわ、遊園地に下駄で来るわ! A男くんも、なんで彼に何も言ってくれないの!?」
ところが、A君も私に言い返して怒り出してしまったのです。
「俺の友だちのこと悪く言うなよ! あいつは良い奴だ!それに普段から下駄なんだ!」
まさか、謝ることはあっても怒り出すとは...。
A男くん、C男さんに何か弱みでも握られてるのかしら? と思ってしまいました。
これ以上言っても仕方ないので、C男さんが上機嫌で戻ってきてからは、何事もなかったかのように最後まで遊園地を楽しみました。
でももう二度と、あの酔っ払い下駄男を交えて会うことはないでしょう...。
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