<この体験記を書いた人>
ペンネーム:やまと
性別:女
年齢:40
プロフィール:50歳の夫と二人暮らしの主婦です。
コロナ禍で夫と一緒に出かけることも少なくなりましたが、先日久しぶりに夫の好きな刺身を買いに、2人で近所の魚屋さんに行きました。
店を見回した夫は「今日はあの刺身はないなあ、残念」と言い、店を出ようとします。
しかし、夫の好きな刺身盛り合わせはそのお店の目玉商品で、行くといつもある定番商品。
おかしいなと思い私がもう一度見ると、その商品はちゃんと夫の目の前にたくさんならんでいます。
「これじゃない? ここにあったよ」というと、夫は「近すぎて逆に分からなかったよ〜。よく見つけたね、ありがとう!」と、呑気な様子です。
そういえば最近、夫は家でも「服がない」「メガネがない」「さっきここに置いたはずなのに!」と言うことが多くなったような気がします。
しかし、私が探すとすぐ近くにあることが多いのです。
夫はその度に「他のものに隠れていて気づかなかった」などと言いますが、私としては、前はこんなことなかったのに、しっかりして...と思ってしまいます。
とは言え、対する私も人のことを言えません。
私は私で、電球などのちょっとしたものから印鑑のような大事なものまで、そもそもどこにしまったかを思い出せなくなることが多くなりました。
ある日、食卓で夕飯を食べていた夫が「醤油がない」と言い出しました。
台所で料理をしていた私は、まだ残っていたと思ってたけれど醤油を切らしちゃったのかなと思い、買い置きしておいた醤油を探しました。
しかし、どこにしまったかを忘れてしまい、いっこうに見つかりません。
「おかしいな、この間買ってここらへんにしまったはずなんだけど、全然見つからない...」
「そんな広い家じゃないんだから、しまうところなんて限られてるだろう。それを忘れるなんてびっくりだよ〜」
夫にそう言われて食卓を見ると、醤油は夫のすぐ近くにあります。
「こんなに目の前にあるものを見つけられないなんて、こっちこそびっくりだよ!」
そう言って2人で顔を見合わせて笑ってしまいました。
出会ったときはお互い30代と40代。
自分の年齢を感じることもあまりなかった私たちですが、気づけば40代と50代になり、これも老化の始まりなのかなと思うことが増えてきました。
無理に若作りをしようとは思いませんが、本音を言えばいつまでも若々しくいたいもの。
体力の衰えだけでなく目や認知機能の衰え、頭の衰えにも気をつけながら、足りない部分は補い合って暮らしていこうと思います。
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