<この体験記を書いた人>
ペンネーム:梅の実
性別:女
年齢:49
プロフィール:バブル世代より少し若いアラフィフですが想い出はいっぱいです。
3年前、私と同世代の友人の娘さんMちゃん(23歳)が社会人デビューしました。
とある週末、その友人宅に晩ごはんに誘われ遊びに行ったときのことです。
「ねえ、パーティーコンパニオンって知ってる?」
2階からリビングルームに下りてきたMちゃんが私を見るなり、そう聞いてきました。
「もちろん知ってるけど、どうしたの?」と聞き返したところ、Mちゃんが就職した会社は、ちょうどMちゃんが入社した翌月が創業記念日。
そして、なかなか豪華な記念パーティーが某有名ホテルのバンケットルーム開催されたそうです。
そのとき、Mちゃんはビュッフェ料理をささっと取り分けてはゲストに渡していたパーティーコンパニオンを生まれて初めて見たのだそう。
「すごくさりげなくだけど、周りのゲストをよく見ていてすごく優雅かつスマートな動きが素敵だったの~~!」
「大皿の料理も大きなスプーンとフォークみたいなものを片手で持ってて、それでささっと取り分けてた!」
Mちゃんは興奮した様子で話してくれました。
パーティーコンパニオン、最近ではもうなかなか見かける機会もありませんが、大きなパーティーなどにはいらっしゃるようですね。
「そうだね、スマートで素敵だよね!」
Mちゃんに言いながら思い出していたのは私が20歳の頃のこと。
当時学生だった私は、ファミリーレストランなどでバイトをしていました。
実はそれ以外にも時給の良さから、友人の親が経営しているコンパニオン派遣会社に登録して、まさにその華やかなパーティーコンパニオンになるべく研修を受けたことがあります。
Mちゃんが話していたように、大皿の料理をさっと取り分けることも含めていろんなマナー研修を受けました。
しかし、当時の私は日焼けもまったく気にしなかったので、とても健康的すぎる日焼けをしていたのです。
そんな私に当時のパーティーコンパニオンの定番だった白いブラウスと黒いロングスカート姿は似合うわけもなく...。
一緒に研修を受けた友人数名はその後デビューを果たしましたが、私だけ、向かった先はガソリンスタンド。
山の中のガソリンスタンドで渡されたハイレグ水着に着替え、カード入会キャンペーンの旗を振るというキャンペーンガールになったのでした。
山の中でハイレグって今考えるとおかしいんですけど、当時はそんなものでした。
山を越えるトラックの運転手さんにガソリンスタンドに寄ってもらって、給油の間にカード入会を勧めるというもの。
現在ではそんなことをしてカード入会を勧めるってこと、いろいろな意味でできなさそうです。
「私も昔、パーティーコンパニオンに憧れたことがあったんだよ~」
Mちゃんに話したらとても驚いていました。
「すごく似合いそうだね! やらなかったの?」
そう聞かれましたが、ガソリンスタンドで水着で旗を振っていたとも言えず、笑ってごまかしました。
そうか、今ならいけるのか...いや年齢的に難しいけど。
最近シミが気になってきて美白色々がんばっているからなのかな、とか思ってしまいました。
Mちゃんには恥ずかしくて言いませんでしたけど、思い出すとちょっと笑えるバブルな時代だったからこそのバイトでした。
関連の体験記:25年ぶりに履いたら...ふくらはぎがパンパン!? 昔の私、毎日ハイヒールで頑張ってたんだなぁ
関連の体験記:か、髪が焦げ臭いっ! 流行りの「トサカ前髪」を作ろうとした「バブル期の私」の悲劇...
関連の体験記:夫との出先でパート先から電話が...「なぜ出る!」と怒る夫。でも30年前のことを思い出してみて!
- ※
- 健康法や医療制度、介護制度、金融制度等を参考にされる場合は、必ず事前に公的機関による最新の情報をご確認ください。
- ※
- 記事に使用している画像はイメージです。